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マンション基礎知識
動線を活かした収納法でもっと快適なマンションライフを!

ワンフロアでコンパクトな暮らしが魅力のマンション。生活動線を意識しながら収納方法を見直すことで、さらに暮らしが快適になるようです。今回はそのポイントを、「暮らしすっきりコンサルタント」として活躍中の川中靖子さんにうかがいました。

マンション居住者が抱える、収納への悩み

川中靖子さんは、二級建築士・インテリアコーディネーター・整理収納アドバイザー認定講師と多種の資格を持つ収納のスペシャリストで、「暮らしすっきりコンサルタント」として活躍中。住宅メーカーでオーダーメイドキッチンの提案プランナーや、マンションの商品企画を行う仕事を経験した後独立し、8年前から現在の仕事をしています。活躍の場は、個人のお客様に対する収納コンサルティングやセミナー講師など多岐に渡ります。

そんな川中さんのもとに寄せられる相談でよくあるのが、ウォークインクローゼットに関しての悩みです。ウォークインクローゼットは身支度もできるほど広いのが利点ですが、かえって物を詰め込みすぎて歩けないという声があります。また、クローゼット内でどのような収納方法にすればいいのか悩んでしまい、取り敢えず買ってはみたものの、サイズが合わなかったり、使い勝手が悪くて利用できなかったりというケースもあるそうです。こういったケースを防ぐために、川中さんはウォークインクローゼット収納の3つのポイントを教えてくれました。

【ウォークインクローゼット収納3つのポイント】

①“収納の適正量を知っておく”こと。
最初に収納できる量を見極めると、適正量以上は持たない意識に自然とつながります。

②収納を使うときの“動線をしっかりと考える”こと。

③“本当に大切なものだけを所有”しているか見つめ直すこと。
「使いやすい収納」を考えるには、まず現状を把握することから始めると良いのですね。

使いやすい収納と維持するために大切なこと

では、「使いやすい収納」とはどうしたらできるのでしょうか?
川中さんは「ワンアクションでスムーズに物を取り出せるように」と言います。何かを取り出そうとしたとき、他の物を出さないと取り出せなければ、ストレスになります。使いたいと思ったときにパッと取り出すことができる、“ストレスフリーな収納”を心掛けることが重要とのこと。 相談に来る方の中には、「120%収納」をしている方も少なくないそうです。ここまでしてしまうと取り出しにくい上、しまいにくくなります。ワンアクションで物を取り出せるように、「収納する量は80%程度に抑えておく」ことが理想的です。
また、収納の適正量を念頭に置いた上で、「常に一定の量に物をとどめる」努力も大切です。使わなくなったものを見つけたときにすぐ処理できるとよいのですが、捨てるには忍びなくてそのまま収納してしまうことがありませんか?そのようなときのため、かご・箱などで“とりあえず”不用品を入れるスペースを作ってみてください。不要と思った時にすぐに移動させることで「タンスの肥やし化」を防げます。
さらに、買い取り専門店やリサイクルに出したり誰かに引き取ってもらったりなど、物の行き先を決めておくと物を手放しやすくなります。

それでは“ストレスフリーな収納“の方法を、具体的に見てみましょう。

【ウォークインクローゼットの場合】

①詰め込みすぎないことが一番大事
洋服を掛けられるポールが3つあったとしても、全て洋服掛けに使いません。3つあればそのうち2つを使い、残り1本のポールのスペースには、かばんなど他のものを収納します。歩けるスペースを確保しながら、収納場所の使い方を柔軟に考えてみましょう。また、引き出し収納を入れる場合は、引き出す方向を平行に揃えると格段に使いやすくなります。

②ゾーニングをする
ただやみくもにしまうのではなく、誰のものをどこにしまうかをはっきりとさせると、自分のものを探す手間が軽減します。

③一日の生活動線をイメージして収納をする
「朝起きてウォークインクローゼットの前に行き、下着を着て…」と、衣類・アクセサリー・バッグなど、身支度がスムーズにできれば、支度時間も短縮でき、朝の時間をゆったりとスタートすることができるでしょう。

【シュークローゼットの場合】

①まずはゾーニングを
お子さんがいる家庭では、子どもが取り出しやすいところを最初に決めて、その後大人の収納場所を決めます。さらに、靴を種類別に収納しておくとわかりやすくて便利です。

②入りきらない靴は別な場所へ
所有できる量を把握することが基本ですが、靴が大好きでこだわりたいという方は、シュークローゼット以外の収納スペースを検討しましょう。

③季節ごとに収納を変える
ブーツや長靴などの長ものは、保管する時は立てるのではなく、購入したときの箱などを使って「横に寝かせ入れて収納」します。冬にはブーツの保管用の箱にサンダルなどをしまうとスッキリします。

収納を見直すならここから始めよう!

川中さんは「まず、家にあるものを使って収納を工夫する」ことをお薦めしています。収納整理を頑張ろう!とする方の多くは収納グッズの購入からスタートしますが、実際に購入したものの、使いづらかったり入らなかったりするケースが多いためです。
川中さん自身も、何度も引越しを経験し、生活のペースをつかむまでは、ダンボールを内側に折って強度を補いながら、積み上げて収納をしていたこともあるそうです。収納グッズを買うのではなく、まずは身の回りにある物を使って収納しながら、「これでいい!」と思った時に、サイズを測って収納グッズを購入すると無駄がありません。
日々の生活に「片付ける」は付き物です。どうやったらしまいやすいか・出しやすいか?を動線と共に考えることで、家族の朝の支度が時短でき、慌ただしい毎日の家事もスムースになります。日常の動き方から収納を見直し、機能的で気持ちに余裕のあるマンションライフを送ってみませんか?

【取材訪問先】
暮らしすっきりコンサルタント
川中靖子様
http://yasuko-style.com
オーダーメイドキッチンの提案プランナーとして6年半従事。
結婚後はマンションのインテリア事業を請け負い、食器棚やTVボードなど家具の企画設計を担当し、商品企画課のリーダーとして経験を養う。これまでキッチンの設計や図面相談など手掛けた個人宅は2,500件以上。現在は「家で最高にくつろぐ」ためのノウハウがつまったcomorie(コモリエ)にて片づけ・ライフスタイルについてのコラムを執筆中。