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マンション基礎知識
マンションの防災、みんなで備えて安心!

地震や台風など、自然の力は侮れないものです。防災意識が高まっている昨今、マンションでも防災対策は大事な要素です。では、マンションの防災対策にはどんなものがあるのでしょうか。
マンションの防災備蓄の内容を、実際に防災訓練に参加している方の声から実情を伺い、マンションの防災対策をご紹介します。

マンションの防災訓練とは?

現在、年に約1回ペースで住民による防災訓練が行われるマンションが増えています。
関東を中心とした2,569名の方にうかがったマンション住民向けのアンケート(実施期間2017/7/28~8/4)によると、防災訓練は、他のイベントより参加率が高く、住民の関心度も高いことがうかがえます。

マンション防災訓練のメリットは?

マンションイベントとして参加率の高い防災訓練ですが、どんな内容なのでしょうか。
実際にマンジョン防災訓練に参加している方のお話をうかがいました。

■Aさんの場合
ご夫婦(40代後半)と小学2年生の娘一人のご家族で、東京都23区外・築5年の総戸数200戸のマンションに居住。防災訓練は6月に実施され、毎年家族で参加しています。参加人数は未就学児からご年配の方も含めて200名程度。
管理組合主導で、実際に消防士の方が来て、次のような基本的な防災対策の機器や手順説明をします。

 ・消火器の設置場所確認と使い方の指導
 ・通報の方法の再確認
 ・震災時の水を調達する箇所の確認
 ・AEDの使い方の練習

――Aさんは毎年防災訓練に参加されていますが、毎年参加するメリットはどんなことですか?

Aさん:訓練を日頃からすることで、薄れてくる防災意識がよみがえります。消火器の場所を再確認したり、火災が起きた場合、どんなことが起こりうるか想像してみたりするのも大事だと思っています。毎年参加しているせいか、私も子どももAEDの使い方が随分上手くなりました。

――「防災」のときの対応以外に防災訓練で得られるものはどんなことですか?

Aさん:防災訓練の場でのコミュニケーションが、ご近所の方との交流の場にもなります。
このマンションは、同じフロアの方と一緒になるよう、グループを作って訓練することもあるので、同じフロアの今までらなかった方を知る機会にもなります。また、マンションで時々見かける一人暮らしであろうご年配の方の居住階がわかり、災害時など気に留めるための情報収集の場所にもなっています。

他にも、ご夫婦( 50歳代前半)、中学3年生の長男と小学3年生の長女のご家族で、都内200戸規模の築17年のマンションに居住するBさんにお話をうかがうと、「家族全員で参加することがあり、防災器具の確認や備蓄品の保管場所確認をしている」ということでした。
(Bさんのマンション管理組合では、定期的に防災用品や備蓄品の確認をし、防災インフラのある住まいを提供しています)

マンションの大型防災備蓄とは?

Bさんのマンションのように防災備蓄を備えているところも、最近のマンションでは増えてきています。備蓄品としては個人の生活にひも付くものよりも、個人では所有しにくい大型の用品を主にそろえています。

【マンションでの大型防災備蓄例】

 ・ポータブル発電機
 ・コードリール
 ・投光器
 ・災害用マンホールトイレ
 ・救助工具セット
 ・救急セット
 ・リヤカー
 ・エアーストレッチャー

このような大型備蓄品があると、災害時、次のような状況になった場合にも、マンション住民同士で助け合うこともでき安心です。

【災害時想定状況】

・居室に閉じ込められた人がいる
・負傷した人がいる
・停電した
・エレベーターが停止した
・給排水設備が損傷した
・断水した
・共用部分のガラスが割れた

いざというときに慌てずに準備ができるように、マンションの防災訓練で大型備蓄品の保管場所の確認や、使い方の練習をすると良さそうですね。

いざという時にも平常心でいられるために

マンションでの防災訓練では、自分のための防災経路対策だけではなく、マンション内に顔見知りをつくりコミュニケーションをはかることで、安心につながります。
また、マンションによっては、いざというときの防災マニュアルや災害対策本部を組織する準備もしているところもあります。
ただ、マンションの共有設備や災害対策に頼るだけでなく、自宅での備えも大事です。積極的にマンションの防災訓練に参加しつつ、マンションの災害時用の備蓄やマニュアルの確認と、個々の防災準備の両方で備え、いざという時も平常心で行動ができるようにしたいですね。