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設備機器の買い替えのタイミングとは?

給湯器、トイレ、バス、ガスコンロ、水栓など、マンション専有部分の設備機器について、皆さんどのようなタイミングで買い替えているのでしょうか?マンション住民の皆さんの実体験をもとに、買い替え時期やトラブル対処法をご紹介します。

マンションの設備機器の修理や買い替えに関するアンケート
実施期間:2021年01月08日(金)~25日(月)
調査方法:インターネットリサーチ
回答数:2,528名
まさか!設備機器の故障でこんなトラブルが…

エントランスホールやエレベーターホール、共用廊下、宅配ボックス、防災センターといった「共用部」は、およそ10~12年のサイクルで大規模修繕が行われます。一方、玄関ドア内側の専有部内で利用している機器については、特に更新のタイミングはについては決まっておらず、自分自身で判断して、トラブルの防止やトラブル発生後の対策をしなければなりません。
まずは、マンションにお住いの皆さんへのアンケート結果から、マンションライフで実際に出会った専有部の設備機器のトラブルの実例をご紹介します。

■経験者が多いのは水回りトラブル
─水タンクのフロートを制御する鎖が破損し、水が流れっぱなし。
─(エントランスの上にある2階居住部の)給湯機の故障の際に原因究明しようと調べているときに水があふれ、エントランスの天井部から(大量の?)水を漏らしてしまった。
─夜中に煙感知器誤作動で自火報が発報され、騒ぎになった。
─冬の早朝5時、床暖房と浴室を同時に使い始めた時のこと。突然、玄関の呼び鈴が鳴りモニターフォン越しに「お宅、いま火使っていませんか? ベランダから煙が出ていますよ」と言われ、慌てて確認したところ、室外機から音だけでなく湯気が出ていた。


アンケートでよく見かけたのが水にまつわるトラブル。水漏れ系は自宅はもちろん周囲に迷惑をかける可能性も大きいので注意したいですね。

■こんなことが起きるとは!予想外の設備機器故障トラブル
─コンロの「空だきセンサー」や温水便座の「着座」センサーが故障した。
─特に不具合はないが、使用期間が長いので業者の点検を求める警告のランプが点灯するようになった。
─風呂を沸かすと給湯器のエラーが頻発。冬場にボーと、大きな音が鳴るようになった。


センサーなどの新しい機能は、便利な反面、壊れると地味に不便を感じるもの。また、換気扇や給湯器など目に見えないところでのトラブルが多そうな機器は、10年程度でコントロールパネルに点検を促すアラートが出て消せなくなるなどの機能がついているものも。本来の機能は損なわれていなくても、こういったきっかけでメーカーに点検を依頼し、機器更新をすることになったという方も多いようです。

10年前後がチェック時、専有部分の設備機器

一般的に、比較的大きな金額が必要となる設備は以下の3か所と言われています。

●給湯
一般的な寿命は10~15年、設備の取り替えには約25~35万円程度が必要です。冬場に突然故障すると“数日お湯が使えずお風呂に入れない”という悲惨な事態に陥る場合もあるので、故障の予兆には注意しておきたい設備です。

●キッチン・洗面の水栓
一般的な寿命は8~15年、設備の取り替えには5~10万円程度が必要です。蛇口から水がぽたぽた落ちるようになるなど小さなものから、水洗のレバーが折れてしまったなど仕様に支障が出るものまで、さまざまなトラブルが想定できます。

●壁クロス
8~10年で日焼け・剥がれなどの劣化が起きてきます。部屋に占める面積が大きく、見た目に与えるインパクトが大きいのが特徴です。メンテナンスの費用は1部屋あたり5~10万円程度。人によっては自分で張り替えるDIYに挑戦する人も多いようです。

それでは、実際にマンション住民の皆さんの、個々の設備機器の故障の実態を見てみましょう。

■どんな設備に不具合が起きた?

不具合が起きた機器BEST3
1.給湯器(34.8%)
2.トイレ(19.3%)
3.コンロ(ガス・IH)(18.6%)

使用頻度が高いせいか、不具合があると日常生活に支障が出る機器であるほど、不具合の経験率が高いようです。

いずれの機器も5~15年の間に不具合が集中しています。やはり、10年あたりをめどに点検するなどした方がよさそうです。
トラブルが起きたときの連絡先としては、水回りで管理会社が多数を占めたほかは、修理業者やメーカーに連絡する人が多いようです。

ほぼすべての設備機器について「修理」よりも「交換」が多数派となりました。トイレや換気扇などは、機器の更新も含めた「リフォーム」が次点に入っています。

機器のトラブル、修理にはいくらかかる?

普段からメンテナンスを心掛けていても、突発的な故障が発生することもありますし、ある程度の年数を重ねれば機器の更新も必要になってきます。そこで気になるのがお金の話。実際にかかった費用や設備機器メンテナンスへの金銭的準備についてもうかがいました。

給湯器は10~30万円、トイレは1~5万円と10~20万円、コンロは5~20万円に回答が集まっています。トイレの数値が割れているのは、便器全体を交換した場合と、便座だけ交換した場合で価格が大きく異なること、また便器・便座も機能や機種によって数万円から10万を超える製品まで幅がある影響だと考えられそうです。

また、リフォームの実施について伺ったところ、実施したことがあるのは16.7%と少数派でした。

リフォームで多かったのが、トイレ、クロス、バスルーム、キッチン。リフォームのきっかけを伺うと、設備機器の一部を変更するのであれば、併せてリフォームしようというコメントが見られました。

─流れる水の量が減ってきて、ちょうどいらしていた業者さんに見積もってもらったら、水道代も大幅に減るとのことでトイレを全体的(壁紙も)を替えた。
─最新のウォシュレットに替えたかった。
─脱臭効果が期待できるエコカラットに替えた。給湯器の不具合のため全面リフォームした。
─ガスコンロの点火スイッチが壊れたので、掃除しやすいガス台に交換するついでにキッチン全体をリフォームした。

やはり、リフォームの際は、設備機器の交換よりもお金をかけることになります。ただ、設備機器の不調をきっかけに、少し予算をかけて、ライフスタイルに合わせた設備・インテリアへとアップグレードしていく人もいるようです。
では、そのための費用をどのくらい準備しておくのでしょうか。

アンケートでは、設備機器の故障や更新のために金銭的な備えをしている方は25.6%と少数派でした。ただ、備えている人の中では、200万円以上備えている人が23.9%と、先を見据えて準備していることがわかります。
備えをしている方は、月に1~3万円程度を積み立てている方が約半数。計画的に無理なく備えているようです。現役時代は預貯金から支払ってもリカバリーできるので不安はないかもしれませんが、年金生活に入ると大きな出費が精神的に負担になることも。少しずつでも毎月積み立てておくと、いざというときの安心につながるかもしれませんね。

今回は、忘れたころにやってくる「専有部分の設備機器トラブル」をテーマにお届けしました。いざというときに困らないよう、コツコツと備えて、末永く快適なマンションライフを送りたいですね。