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マンション基礎知識
間取りの基礎知識 前編:間取りについて、詳しく知ろう!
マンションを選ぶ時、必ず目にするのが物件概要と間取り図。でも、物件概要や間取り図には独特の表現も多く、マンションを探し始めたばかりの人には、ちょっとハードルが高くなりがちです。
そこで、今月は物件概要のチェックポイントと間取り図の基礎知識をご紹介します。今さら人に聞けない用語、知っているようで知らない情報をお届けします。
いくつわかる?基本用語

物件情報や間取り図には、ふだん馴染みのない用語がたくさん出てきます。いくつわかるかチェックしてみましょう。

■アルコーブ
マンションや住戸の玄関前にある、壁面から少し後退した凹んだ形の空間のこと。玄関ドアを開けたときに外にいる人とぶつからない、外から丸見えにならないなどのメリットがあります。
■ポーチ
玄関ドアの前に設置されている、屋根やひさしのついた出入口のこと。マンションでは門扉をつけることが多く、これによって一戸建てに近いイメージになります。
■シューズクローク
玄関脇に設置される靴を履いたまま出入りできる収納スペースのこと。靴、ベビーカー、日曜大工道具、スポーツ用品などの収納に適しています。
■LDK
「リビングダイニング・キッチン」の略。一般的に8~10畳以上をLDといい、LDよりやや狭く8畳未満の場合を「D(ダイニング)」と呼びます。1LDKはリビングダイニング+キッチン+1室、2LDKはリビングダイニング+キッチン+2室を意味します。
■2LDK+S
「S」は、サービスルーム(納戸)の略。2LDK+Sは、リビングダイニング+キッチン+2室+サービスルームとなり、2SLDKとも表示されます。建築基準法では、窓がない、あるいは規定より小さい窓しかない部屋を居室と表記することは認められていないため、そのような部屋は広さとは関係なくサービスルームと表記されます。
■2LDK+N
「N」は納戸の略で、建築基準法上はSと同じ扱いですが、Sよりも小さいスペースをさす場合が一般的です。
■WIC
「ウォーク・イン・クロゼット」のこと。人が中に歩いて入れたり、着替えたりもできる大きなサイズの収納スペースです。最近は、FC(ファミリー・クロゼット)といった表現も見られ、それぞれ明確な定義はありませんが、WICの方がFCよりもに広い場合が多いようです。
尚、出入り口が二つ以上ありクロゼット内を通り抜けられるものは、WTC(ウォーク・スルー・クロゼット)と表記され、WICと区別されていることが多いようです。
■DEN
「デン」と読み、一般的に書斎のことをいいます。「DEN」には隠れ家的なニュアンスのある洞穴という意味もあり、書斎以外に、作業部屋や趣味の部屋などに使われることも多いようです。
■BR
「ベッドルーム」、つまり寝室のこと。
■TR
「トランクルーム」のこと。ふだんあまり使わないものを保管できるスペースです。住戸内に設置されている場合もありますし、共用部分にレンタルスペースとして設置されている場合もあります。
■FIX窓
はめ殺しの窓のこと。主に採光のための窓であり開閉はできません。
■アイランドキッチン
LDに島のように配置されているるキッチンのこと。家族やゲストの顔を見ながら料理できたり、家族みんなが料理に参加できるように工夫されており人気のあるキッチンです。但し、キッチンのスペースが大きくなるのでLDのスペースが圧迫される、リフォームする場合に制約が大きくなるなど、通常のキッチンにはないデメリットもあります。
■専有面積
マンションには、個人が所有する専有部分とマンションの所有者全員が所有者になる共用部分があります。住戸の内側が専有部分となり、その専有部分の面積を専有面積といいます。専有面積は、不動産広告やパンフレット等では、壁の内側ではなく壁の厚みの中心から測る「壁芯(かべしん)面積」で表記されています。
尚、登記は壁の表面から測る「内法面積」で行われますので、登記面積はパンフレットの専有面積よりも狭くなります。
間取りの基本知識をおさらいしよう

マンションの間取りには、大きく分類していくつかのタイプがあり、それによって住み心地も変わります。それぞれのタイプの特徴を、現在主流の3LDKを例に見ていきましょう。

田の字型

玄関から延びた廊下を中心に、居室やLDKを田の字型に配置したもっとも一般的なタイプで、居室の独立性が高いのが特徴です。このタイプは、居室が隣の住戸に接しているため、検討する際には採光や通風に重点をおいてチェックしましょう。

センターイン型

ほぼ真ん中にある玄関をはさんで、居室とリビングを振り分けるタイプ。廊下が短いので、スペース効率が高く、居室の独立性も高いのが特徴です。ただし、建築コストがかかるため、価格が割高になりやすいというデメリットがあります。
2戸1(ニコイチ)と呼ばれる1フロア2戸でエレベーターを共有するタイプも、この間取りのバリエーションの一つです。

ワイドスパン型

間口が奥行きより広いタイプです。バルコニーの面積が広くとれ、それに面して部屋を配置出来ますので、場合によってはバルコニー側に居室やキッチンを全て配置することも可能です。

角住戸型

建物の角に位置する、いわゆる角部屋のタイプ。窓が多く、採光も通風も良いため人気が高い一方、壁が少ないために家具の配置が難しいというデメリットもあります。また、窓から外の気温の影響を受けやすいので、冷暖房効率が若干落ちる傾向にあります。

物件概要、どこをどう見る?

折り込みチラシや雑誌、インターネット等に掲載されている物件概要には、必ずチェックすべきポイントがいくつかあります。多くの情報から自分にぴったりの物件を的確に選べるよう、次の点に注意して物件情報を見てみましょう。

周辺環境や立地は?

周辺環境の良さは、物件を選ぶ上での大きなポイント。静かな環境を望んでいる場合は、車通りの激しい道路や商業施設が近くにないかチェックしましょう。逆ににぎやかな街が好きな人は、周りが住宅ばかりでは寂しく感じるかもしれません。
また、近くにスーパーやコンビニがあるかどうかも大事なポイント。小さいお子さんがいる方は、公園や学校等の場所も確かめましょう。

「駅から徒歩○分」とは、どれぐらいの遠さ?

不動産広告では、80mを徒歩1分として表示しています。例えば、徒歩3分だったら、最大で80m×3分=240mの距離があるということ。ただし、信号や踏切、坂道や歩道橋などは考慮されませんので、気になるマンションは、必ず自分で歩いて確かめましょう。

「用途地域」は?

都市計画法に基づいて、地域毎に土地の利用方法を規定しているのが用途地域です。
用途地域には大きく分けて「住居系」、「商業系」、「工業系」があり、さらにその中で細分化されており、全部で12種類あります。
例えば、「第一種低層住居専用地域」の場合、低層住居以外で建てられるものは小中学校や小規模の店舗や事務所のみですが、「第二種住居地域」の場合はパチンコ店やカラオケボックスまで建設可能ですし、「商業地域」では映画館まで建てられます。気に入ったマンションは、現地に足を運ぶだけではなく、用途地域もしっかりと確認しましょう。

駐車場が確保できている?

駐車場は、住戸の数より少ない場合もありますし、平置、機械式などスタイルが異なり、それによって料金が違う場合があります。また、車幅、車高によって入れる車が制限されている場合もあるので確認しましょう。

入居までの期間は?

契約から入居まで時間がある場合は、金利の変動、ご自身や社会の変化などによって、契約したマンションをあきらめなければならない場合も出てきます。このようなマンションを契約する場合は、環境の変化を受けにくい資金計画にするなどの注意が必要になることもあります。

管理費や修繕積立金の額は?

修繕積立金は、将来の修繕工事の費用として積み立てるお金、管理費は、共用部分を維持管理するための費用です。つまり管理費も修繕積立金も、マンションの資産価値を維持するために支払うものですから、一概に安いほどいいとは言い切れません。どのような管理を行う予定か、どんな修繕計画になっているかを購入の際に確認しましょう。

管理の形態は?

多くのマンションでは、住戸の所有者全員で組織した管理組合から管理会社へ管理を委託することになります。
管理人の勤務体制には、常駐の住み込みタイプ、決まった日に通勤するタイプ、定期的に巡回するタイプなどがあります。また、最近は宅配便やクリーニングの取次ぎ、来訪者への伝言などのサービスを提供するコンシェルジェのいるマンションもあります。管理体制が手厚いほど管理費は高くなるので、自分たちが求める管理体制に合っているかどうかのチェックも怠り無く。

権利形態は?

マンションの所有権の形態は一戸建てと異なり、住戸部分である「専有部分」と、廊下やエレベーターなどの「共用部分」に分かれます。専有部分は区分所有権が発生し、共用部分は区分所有者全員が、自分たちの専有面積の割合にしたがって共有する形になります。
住戸によっては専用庭がついていることがありますが、この専用庭はほとんどの場合、共用部分となるので専用庭を自由に売買したり、管理規約に反した使い方をすることはできません。 また、まれに土地については所有権ではなく、借地権の形態になっていて、入居後に地代が発生することもあるので念のため確認しましょう。

専有面積は、50平米以上が良い?

住宅ローン控除や登録免許税、固定資産税など住宅関連の税金の軽減については、「専有面積50平米以上」を条件としているケースが多く見られます。ただし、注意しなくてはならないのは、広告で表示されている住戸の面積は、壁の厚みの中心から測る「壁芯(かべしん)面積」であるのに対して、税金の条件では壁の内側の表面から測る「内法(うちのり)面積」であるということ。そのため、広告で50平米を超えていても、内法面積では50平米に満たない場合があるので注意しましょう。

価格は税込み?

通常、マンションの価格は消費税込みで表示されています。なお、消費税がかかるのは建物だけで、土地には消費税はかかりません。

マンションの構造は?

マンションの構造は、つかう材料と建築方法によって、RC造(=鉄筋コンクリート造)、S造(=鉄骨造)、SRC造(=鉄骨鉄筋コンクリート造)等に分類されます。一般的には、低層・中層マンションはRC造、超高層マンションはSRC造が多いですが、最近は高強度コンクリートを使ったRC造の超高層マンションも増えています。
マンションの構造については、バックナンバーで特集しているので、詳しくはそちらをご覧下さい。