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来年は眠りを変える!
「いくら寝ても疲れが取れない」「睡眠不足ではないはずなのに、朝すっきり目覚められない」――、こんな悩みありませんか?その原因、もしかしたらベッドにあるかも!?健康に対する意識が高まる中、食事や運動については関心が高くなっているけど、一番身近な睡眠についてはそれほどでもないのが現実。そこで今回は、今すぐ買い替える予定がない方も必見!快眠をいざなうベッド選びについて伺ってきました。
睡眠の基礎知識

1日の3分の1の時間を占める睡眠は、疲労解消に重要な役割を果たしています。でも、「ただ寝ればいい」というものではなく、その質も問われるのです。それでは、その質の良い睡眠とはどんなものなのでしょうか。

睡眠のメカニズム

そもそも睡眠とは、体と脳の両方を休ませるためのもの。いわゆる「レム睡眠」は、体を休ませることが目的の睡眠です。眠ってはいるものの脳は起きているようなものなので、眠りは浅く夢を見るのもこの状態のときと言われています。反対に「ノンレム睡眠」は、脳を休ませる睡眠。脳がゆったりと休息を取っているので、眠りは深くなります。この90~110分周期で交互に繰り返される2種類の睡眠によって、私たちの眠りは構成されています。まず眠りにつくと「ノンレム睡眠」が60~70分間続き、その後10~30分間の「レム睡眠」になります。これらが4~5回交互に繰り返されてひとつの睡眠となるのです。

良い睡眠を取るために

まずは規則的に睡眠を取る習慣を身につけること、つまり、毎日決まった時間に床につき、決まった時間に起きる・・・という生活を送ることが大切です。朝起きてから活動を始めるまでに、顔を洗ったり歯を磨いたりなどの決まった行動が生活のリズムを生み出すように、眠る前に決まってすることがあると、睡眠のリズムを生み出しやすくなります。また、日中はなるべく日光にあたり、適度な活動をして、体を疲れさせることも大切です。そして寝る前には、ゆっくりお風呂に入ったり、音楽を聞くなどして、心身共にリラックスさせましょう。

快眠を妨げることなど

睡眠に良いこともあれば、もちろん悪いこともあります。「気づかないうちにやっていた!」なんてことがないように、一般的に「よくない」とされていることをピックアップしておきます。まず、コーヒーや紅茶などのカフェインを含む飲み物の摂取、寝酒、寝る前の喫煙、飲食、熱いお風呂、明るすぎる室内照明などはよくないと言われています。また、勉強や仕事、パソコン、ゲームなどを眠るギリギリまでして「疲れたから、さぁ寝よう!」というのも、脳が興奮したまま睡眠に入ることになり快眠の妨げになりますので、控えてくださいね。

ベッドの種類

快適な睡眠に欠かせないのが寝具。特に体全体をまかせるベッドマットの選び方は重要。どのベッドマットに、どんな特長があるのかをしっかりと把握していきましょう。

ボンネルスプリングマット

現在、最もポピュラーなマットがこのボンネルスプリングマットでしょう。鼓のような形のコイルスプリングをマット全体にしっかりと結びつけ、コイルの面で体を支えます。比較的、購入しやすい金額帯のものが多いのですが、横に誰かが座ったり、寝返りを打ったりすると、その振動がマット全体に伝わってしまうので、ダブルベッドなどには向かないと言われています。

ポケットコイルスプリングマット

スプリングを一つ一つ円筒状の小袋に入れて、面ではなく点で体を支えているのが特長のマット。点で支えているから、体の軽い部分は沈みが浅く、重い部分は沈みが深いため、常に背骨をまっすぐに保てます。そのため、体重を適度に分散でき、理想の睡眠姿勢を維持できるのです。また、複数人数でのご利用の際にも、隣の人の睡眠を妨げないので、オススメです。

ウォーターベッド

ウォーターベッドは、床ずれ防止の医療器具として開発されたもの。水の浮力で体を支えるので、自然な寝姿勢を保つことができるのです。その構造は簡単に言ってしまうと、水を入れた袋が入っているベッド。その袋が1つのものがワンバッグ式、2つのものがツーバッグ式。2 人で眠る場合はツーバッグ式がオススメ。また、ウォーターベッドはヒーターで温度を調整できるので、夏は涼しく、冬は暖かに過ごすことができます。

ジェルベッド

水の変わりに、ゲル状のジェルを特殊加工してマットの中に収納しているジェルベッド。ウォーターベッドよりも軽く、ウォーターベッドよりも揺れが少ないのが特長。ウォーターベッドだと柔らかすぎるという方はこちらがオススメです。

低反発マットレス

枕でおなじみのテンピュールは、ロケットの打ち上げ時の宇宙飛行士にかかる加速重力の緩和、そして宇宙船内の座席を快適にするために開発されたもの。【ヴィスコエラスティックフォーム】という物質で構成されていて、体温や体圧によってそのカタチは変化し、お好みのフィット感を得ることができます。

ベッド選びのポイント

「ベッドは硬い方がいい」、「少し沈みがある方がいい」など、さまざまな意見がありますが、実際のところはどうなんでしょう。ベッド選びのポイントについて考えてみたいと思います。

身体にあったものを選ぼう!

洋服や靴なども、身体にあったものを選ぶように、ベッドも自分の身体にあったものを選ばないといけません。まずは、高さ。身長165cmの人を基準に考えるとベッドの高さは40cm前後が理想といわれています。この高さは、ベッドメイキングをする時にも重要ですが、就寝中にほこりを吸うこともあまりなく、床上にたまりやすい冷気から身体を守ることもできる高さだと言われています。また、人間が寝返りを打つのに最低限必要な幅は約70cm、それよりも狭くなると眠りの質が下がるといわれています。なので、肩幅のおよそ3倍以上はあった方がいいでしょう。また、長さについてですが《身長×1.05+15cm》が標準と考えてください。

硬い方がいいって、本当?

「ベッドマットは硬い方がいい」と言われることもありますが、実際は“適度な硬さがある方がいい”というのが正解のようです。硬すぎるベッドは血行の流れを悪くしてしまいます。一方、柔らかすぎるベッドは、お尻だけ不自然に沈んでしまったりなど、寝姿勢が悪くなる原因になります。身体をしっかりと支えつつも、身体のラインに沿った適度な“しずみ”が実現できるベッドが理想。それは、個人個人によっても異なるものなので、ベッドを買う際には必ずいろいろなベッド試し寝をしてください。寝返りを打ってみたり、横向きに寝てみたりなど、できるだけ多くの体勢で試してみましょう。

ベッドってどのくらいもつの?

幅広い価格帯のベッドマットですが、いったい何年くらいもつものだと考えて購入すればいいのでしょうか。その前に、「ベッドマットを買ってから、一度も動かしていない」という方、いらっしゃいますか?これは大変もったいないことです。前後左右、裏返しなどして、特定位置だけにしずみの偏り等が起きないようにしてください。また、ベッドに直接寝るのではなく、ベッドパッド・シーツを必ず敷いてから寝るようにしてください。丁寧に扱えば扱うほど、ベッドは長持ちします。ものにもよりますが、普通のベッドマットで10年前後はもつといわれています。

ベッド回りのアイテムにもこだわろう!

ベッドだけでなく、眠りに必要なアイテムはいろいろとあります。ベッド同様に、ひとつひとつ真剣にこだわりをもって選んでいきたいですよね。まずは簡単に、それぞれの種類と特徴を紹介していきます。

枕には、それぞれこだわりを持っている方も多いでしょう。そばがらや、パイプ、ビーンズ、ひのき、備長炭、低反発枕など、さまざまな種類の枕が存在しています。枕は、その選び方によっては、肩こりが解消されたり、寝つきがよくなったり、いびきが解消されたり・・・と睡眠には多大なる影響を与えるもの。高さ、硬さ、触感、形状、素材など、枕選びのポイントは多岐にわたるので、専門家のアドバイスを受けながら購入することをオススメします

シーツなど、カバー類

やはり直接肌に触れるものだから、素材にはこだわりたいし、注意もしたいですね。一般的なものとしては、綿、ポリエステル、綿ジャージなどの混紡のものがあります。綿のものは、サラリとしたさわやかな肌ざわりが気持ちよく、吸湿性に優れているので寝具にはピッタリです。もし、「綿の洗濯後のシワが気になる・・・」というならば、ポリエステルがオススメ。シワになりにくく、洗濯にも強い素材なので、持ちがいいのが特徴。ただし、吸水性が悪いので、夏場にはちょっと不向きかもしれません。ただ、最近は吸湿性の高いポリエステル素材も出回っていますので、ぜひ探してみてください。またこの時期、ボア素材やアクリル素材が入った混紡のものも暖かでオススメです。ただし、ポリエステルや混紡のものは、肌が弱い方がお使いになるとアレルギーの原因になることもあるのでくれぐれもご注意を。

ふとん

こちらも、綿布団、羊毛布団、羽毛布団などたくさんの種類があります。それぞれについて特徴を述べますと、綿布団は保湿性が高く、丸洗いができるのが特徴です。干すとフカフカになるので、あの感触がたまらない・・・という方も多いでしょう。羊毛布団は保湿性、吸湿・放湿性が高いのですが、干してもなかなか元に戻らないのが難点です。羊毛は、どちらかといえば、ベッドパッドとして使う方が適していると言えるでしょう。羽毛布団は吸湿性、放湿性に優れており、暑いときは羽毛が縮まって空気の流れを良くし涼やかに、寒いときには羽毛が広がって空気をたくさん含む暖かになってくれる優れものです。ただ、お値段が綿や羊毛に比べて高いのが難点と言えるでしょう。