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間取りの基礎知識 後編:間取りについて、詳しく知ろう!
週末になると新聞の折り込みチラシに入ってくる一戸建てやマンションのチラシ。でも、そこから必要な情報をきちんと読み取って、最適な物件を探すのは案外むずかしいもの。そこで今月は、先月に引き続いて、間取り図の見方や、間取り図についての素朴な疑問などをご紹介します。ご自身やご家族のライフタイルに合った間取りを選ぶために、ぜひご覧ください!
素朴な疑問点

まずは、知っているようで実はよく知らない間取り図についての素朴な疑問から解決していきましょう。

天井の高さによって、住み心地は変わる?

床から天井までの高さは、建築基準法では2m10cm以上と決まっており、最近のマンションでは2m40cm以上が一般的です。天井が高い部屋は開放感があるため、生活していく上でのメリットは大きいのですが、日々の掃除や電球の交換が大変というデメリットもあります。

ベランダとバルコニーの違いは?

屋根があるものがベランダ、無いものがバルコニーという風に表示されますが、実は、ベランダとバルコニーには建築基準法上は違いがありません。

ベランダの向き、それぞれの特徴は?

<東向き>
朝~午前中に日が当たるため朝はさわやかですが、気温の上がってくる午後早くから日が当たらなくなるため、洗濯モノを干すには少々不向きです。また夏より日の出が遅い冬は、午前中の日照時間がかなり短くなります。

<南向き>
いちばん長い間、日が当たります。そのため、冬は比較的暖かく快適ですが、その分夏は暑く感じます。北側に開口部のある部屋が出来てしまう、というデメリットもあります。

<西向き>
朝~午前中は日が当たらず、お昼過ぎから当たり始めます。冬は部屋の奥まで日がさすので、南向きの部屋よりも暖かく感じることも多いです。逆に、夏は強烈な西日のため大変暑く、その対策にすだれなどを利用される方もいらっしゃいます。また、家具や畳が日焼けしやすいというデメリットもあります。

<北向き>
日が全く当たらず、湿気がこもる傾向にあります。その分、価格が安いので日当たりが気にならない人や日中は家にいない人、家具の日焼けが気にある方にはお買い得です。 一般的な分譲価格は、南向き>東向き=>西向き>北向きの順で高い傾向にあります。

何階ぐらいの部屋が、良い?

どの階にも、それぞれメリットとデメリットがあるので、何階が良いかは、好みや生活スタイルによるでしょう。
最上階は、眺めも良く、上の階から音の影響がないのがうれしい反面、風が強い、屋上から空き巣に入られる例がある、冷暖房が効きにくいなどのデメリットもあります。 一方、最下階は隣接建物の影響で日当たりが充分でない、プライバシーを保ちにくいなどのデメリットはありますが、専用庭があれば子どもを遊ばせられるスペースになったり、下の階への騒音を心配せずに済むというメリットもあります。

収納スペースは、どのくらい必要?

収納スペースは広ければ広いほど有り難いですが、そのために居住スペースが圧迫されては本末転倒。一般的に収納スペースは、専有面積の6~9%が好ましいといわれています。 図面を見ただけでは分かりにくいかもしれませんが、収納部分だけをマーカーで塗りつぶすなどしてイメージをつかんでみましょう。

4人家族、何LDKで広さはどれくらいがいい?

夫婦と子供2人の4人家族なら、3LDK~4LDKで、面積は70平米以上が一般的でしょう。また、子供の年齢や自分たちのライフステージによって、間仕切り用の家具を利用して柔軟に間取りを変えて対応する方法もあるので、興味にある方は検討してみてはいかがでしょうか。

間取り図は、どこを見る?

ふだん見慣れない間取り図を見ても、どこをどう見たら良いのか、よくわからないもの。この際ですので、ちょっと勉強してみましょう。
一般的な図面(3LDKの70~75㎡)を例にしてご説明します。

窓の▼は、なにを意味する?

図面に記述されている窓は、立上がりのある場合は▼と記し、段差のない掃出し窓は▽の印を付けます。しかし、この記号の使い方は不動産会社によっても異なる場合もありますので、確認してみましょう。

「CH」って、なに?

天井の高さです。具体的には床から天井までの高さのことで、同じ部屋の中でも、梁下が部分的に低くなっているところもありますので注意しましょう。

「MB」とは?

電気・ガス・水道のメーターボックスのことです。

「PS」とは?

水道管・ガス管などの配管が設置されているパイプスペース(パイプシャフトともいいます)のことです。

「SK」とは?

底の深い流し=スロップシンクのこと。バルコニーなどに設置され、ぞうきん、靴などを洗ったり、植物の水やりやベランダの掃除などに重宝します。

間取り図で分からないところは、モデルルームで確認!

図面では見逃しやすい下がり天井は、うっかりすると手持ちのタンスが置けないといったことにもなりかねません。また、床の段差、吊り戸棚の収納力などは、実際に確かめないとなかなかわかりにくいもの。実際にモデルルームで確認しましょう。

見逃してはならないチェックポイント

マンションの間取りには、大きく分類していくつかのタイプがあり、それによって住み心地も変わります。それぞれのタイプの特徴を、3LDKを例に見ていきましょう。

向き

日照や空気や風の通り道が確保されているかどうか確認しましょう。

独立性

寝室などの居室は独立性が高く、周囲の部屋の物音が響かないのが理想的。また、自宅内は大丈夫でも、寝室の隣にエレベーターや非常階段がある場合は、やはり静かにくつろぐことができない場合も。気になる部屋はその間取りだけでなく、隣室やフロア全体の状況も図面で確認しましょう。

壁の厚さは、15cm以上?

床や壁の厚さは、長く快適に暮らすためにはとても大切です。床や壁の厚さは、防音面から考えると、床は最低20cm、壁は15cmは欲しいところです。

居室は、水廻りから独立している?

水回りの音は意外と響く場合もあります。できれば寝室と水回りの位置関係は廊下や収納スペースをはさむなど、ワンクッションある方が暮らしやすいでしょう。

お隣、上下階との関係は?

自室の間取りだけではなく、隣や上下階との位置関係もしっかりチェックしておきましょう。

窓が好き? 壁が好き?

角部屋で窓がたくさんあると、明るい光がさしこんでうれしい反面、家具などが置きにくいといったデメリットもあります。もし、書籍や洋服、仕事道具などの持ち物が多い場合、壁が多い方が収納しやすくなります。

家族構成に合った間取り

家族構成やライフスタイルによって、快適な住まいを選ぶために何が必要か考えてみましょう。

ゾーニングを意識する

住まいのプランニングにとって、ゾーニング(=部屋の役割をいくつかのスペースに分けること)は大切です。
一般的に、居間など家族全員が集まるところを「ファミリーゾーン」(あるいはパブリックゾーン)といい、キッチン、バスルーム、トイレなど生活に必要な部分を「サービスゾーン」、寝室、子供部屋などを「プライベートゾーン」といいます。
たとえば、プライベートゾーンは、外に面して騒音などの影響があるところは避けたいですし、サービスゾーンはファミリーゾーンからもプライベートゾーンからも行きやすいところが良いといえます。

生活の動線を考える

住戸内で、人がどのように動くかを表したものが「動線」です。動線には、料理・洗濯などの「家事動線」、ふだんの行動に必要な「生活動線」、お客様を迎えてお通しするときの「来客動線」などがあります。
例えば、来客動線が生活動線と重なると、お客様をリビングに通すとき、見せたくない場所を通らなければいけないといった不都合が生じたり、家族の中の誰かが、毎日とても効率の悪い動き方を強いられるといったケースも考えられます。気に入った間取りがあったら、図面の上で実際に動線をイメージして検討しましょう。

趣味や好みを考慮する

家族の好みやライフスタイルによっても、間取りのニーズは異なります。
例えば、夫婦共働きで忙しい場合は、少しでも家事の時間を短くするために、料理を作りながら洗濯できたり、洗濯機を回しながらお風呂掃除ができるなど、「ながら家事」ができる間取りが良いでしょう。
また、小さいお子さんがいるご家族なら、居間にいるお子さんの様子を見ながら家事ができるように、カウンターキッチンを絶対条件に挙げる方もいらっしゃいます。。夫婦二人だけのDINKSなら、お二人の趣味のスペースを確保できる間取りを選ぶのもよいでしょう。それぞれのご家族にあう間取りは千差万別です。ライフスタイルや生活スタイルをイメージしてご家族にぴったりの間取りを選びましょう。