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モデルルーム探訪:チェック編
先月は、モデルルームを巡るときに必要な下準備について、ご紹介しました。引き続き、今月はモデルルームを見学するときにぜひチェックしてきたいポイントについてお伝えします。
初めてモデルルームを訪れると、室内の美しさに目を奪われて舞い上がってしまいがちです。冷静に物件の良し悪しを判断するために、事前に見るべきポイントをきちんと知っておきましょう!
見逃せない!チェックポイント[モデルルーム編]
専有部のチェックポイント
インテリアにまどわされない
モデルルームは、上質な住まい方を提案するスペースでもあるので、オシャレなインテリアアイテムや高価なオプションでコーディネートされた空間になっています。でも、素敵な部屋に舞い上がってしまい、見るべきポイントを忘れてしまっては大変です。モデルルームでは、図面だけではなかなか難しい実際の生活をしっかりとイメージすることをこころがけましょう。
オプション品をチェックする
通常、家具や照明器具などには、分かりやすいようにシールなどの印が付いています。でも、わかりにくいのが、一見するとオプションとは思えないもの、例えば、ビルトイン食洗機や浄水器等の設備、造り付けの飾り棚や腰壁等です。これらも、オプションである場合がありますので、販売の担当者に確認しましょう。
また、モデルルームにはないものの、自分でつけたいオプション、例えば足元暖房などの設備や、床暖房を他の部屋にもつけたいといった希望がある場合は、それが可能かどうかも併せて確認しましょう。
キッチンのスタイルや設備は適切か?
ピカピカのキッチンで最新の調理器具や家電製品を使うのは、家事を預かる主婦にとって楽しみの1つ。実際、モデルルームのキッチンにも、食洗機や浄水器、スライド式収納等の便利な設備があったり、キッチン 自体にも、アイランド型やカウンター型、独立型といったさまざまなスタイルがあります。
こうしたキッチン設備やスタイルは、 新しいものに目を惹かれがちですが、新しいものがすべて自分達の生活に適しているとは限りません。モデルルームのキッチンでは、実際に使う場合をイメージして家族構成やライフスタイルに最適なキッチンを選びましょう。
ガスコンロか、 IHクッキングヒーターか?
キッチンコンロは、火力が目で見えるガス式が良いか、安全性が高く手入れもしやすいIH式が良いか、好みが分かれるところ。ガス式かIH式かを選べるマンションもありますので、見学したモデルルームはどうなのか、確認してみましょう。
廊下の幅は?
室内の廊下が幅広いと、一見、スペースを無駄遣いしているように感じますが、その反面、狭いと、人とすれ違う時に不自由を感じたり、将来、ご家族の誰かが車椅子を使うことになった場合、不便さを感じることになります。バリアフリーを考えて廊下を広く取りたい場合は、90cm以上が目安になります。
床・壁の厚さ
床や壁に十分な厚みが確保されてないと、遮音性に影響が出る場合があります。。マンションの場合、標準的な厚みは床のスラブ厚で200mm、壁で150mm程度とされています。床や壁の厚みは、後から変更することができないマンションの基本仕様なので、しっかり確認しましょう。
動線は効率的か?
動線とは、人が移動する時の動きを表すもの。このうち、料理、洗濯、掃除の時に動くラインを家事動線といいます。この家事動線の効率が良いと、料理と洗濯を同時にこなすときの移動が楽だったり、掃除のときに何度も同じ場所を行き来しないで済むなど、家事全般をスムーズにこな すことができます。また、お客様の動線(お客様が、玄関からリビングに行き、トイレに行ったり手を洗ったりといった動線)が、家事動線と交差しない設計になっているとプライベートスペースが目に触れにくくなる利点があります。
収納スペース
引っ越すときは減らせても、長年住んでいるとどうしても増えてしまうのが荷物。その荷物をしまっておく収納スペースは、専有面積の1~2割程度あると余裕があると言われています。
最近は、ウォークインシューズクロゼットやDENといった、収納力の高いスペースを設置した住戸も増えています。荷物の多いご家庭は、設定されている収納スペースにどれだけの収納力があるか、モデルルームでチェックしてみましょう。
風通しや日当たり、景色はどうか?
実際の部屋を見られる場合は、日当たりの良さ、通風、景色、近隣にどんな建物が建つ可能性があるか、などを確認しましょう。
実際の部屋が見られない場合は、モデルルームに設置してあるジオラマ等で方角や窓の向きを確認し、景色等は建設予定地で確認しましょう。
共用部のチェックポイント
駐輪場、駐車場
駐輪場や駐車場がどこに設置されているか、一戸当たり何台分あるのか、利用は抽選方式か、利用料金はいくらか、また、駐車場の場合は機械式か、平置きかなどを確認しましょう。
また、駐輪場は暗くて注意が必要な場所であるか、あるいは灯りがついて明るいかといった防犯面もチェックしましょう。
エレベーターの台数
大規模なマンションでは、住戸数に対してエレベーターの数が少なすぎると、朝の通勤時間帯等になかなかエレベーターに乗れないこともありますので、エレベーター1台を何戸の住宅で利用するか確認しておきましょう。
また、エレベーターの隣の部屋は近くて便利ですが、開放廊下側の居室前を同じ階の住人が頻繁に通ったり、ドアの開閉音や音声案内が響く場合もありますので注意しましょう。
セキュリティ関係のチェックポイント
セキュリティ関係
物騒な事件が多い昨今、マンションには高いセキュリティ性が求められています。
防犯カメラは、どんな位置にどれぐらいの数が設置されているか、オートロックは何ヶ所あるか、マンション内の住人でも、カギを使って行けるエリアが限定されているか、管理人の勤務体制はどうなっているかなど、さまざまな角度から確認しましょう。
その他のチェックポイント
住宅性能評価を受けているか
「住宅性能評価制度」は、平成12年の「住宅の品質確保の促進等に関する法律」いわゆる「品確法」の施行に伴い、消費者のマイホーム新築や購入をサポートすることを目的に2000年にスタートした新しい制度のこと。この制度では、構造の安定(地震などに対する強さ)、住まいの省エネルギー性能レベル、空気環境(シックハウス対策) 、音環境(遮音対策) 等の10項目について評価 されます。最近では、取得してる物件も増えていますので、評価内容を販売の担当者に確認してみましょう。
ただ、各項目間では「あちらを立てるとこちらが立たない」というトレードオフになる評価項目もありますので、詳細は販売の担当者に確認しましょう。
入居後のアフターサービス

マンションは買って終わり、ではありません。長期にわたって、安全かつ美しい状態で住むためには、定期点検などのアフターサービスが管理項目に適切に組み込まれていることが大切 になってきます。躯体そのものはもちろん、床暖房や水回りなどの専有部の設備や共用部の施設に、どのようなアフターサービスが適用される予定になっているか確認しましょう。

長期修繕計画は?

長期修繕計画とは、マンション新築時から20~30年までに渡って、どの箇所をいつ修理するかを決めたもの。計画は、マンションの構造や規模によっても異なりますが、 機械式駐車設備、エレベーター、インターホン、火災報知器、排水管などの修繕や取替えを、数年~30年ごとに行います。これがきちんと計画されているかどうか、チェックしましょう。

管理費や修繕積立金の金額は妥当か?

管理費や修繕積立金は、購入した後に毎月かかってくるコストですので、月々の返済計画を立てる時に考慮する必要があります。管理費と修繕積立金の額は、専有面積の割合によって決まります。
最初のうちは、どの程度の金額が妥当なのか分かりにくいと思いますが、いくつかのマンションを比較することで、どの程度の設備や管理にどの程度のコストが必要か、妥当な金額が見えてくるでしょう。

見逃せない!チェックポイント[マンションの現地・周辺環境編]
周辺の安全性・環境の良さは?

近くに騒音の原因や悪臭の発生源となるような施設はないか、いかがわしい場所や不審な人物が集まる公園や空き地がないかどうか等、安全性と環境の良さについても、自分の目で見て確かめましょう。

周辺の開発・建築予定は?

マンションを見学した時は、周辺に高い建物がなくても、何年も住んでいるうちに眺望や日差しを遮る建物が建つ可能性もあります。現在、周辺に空き地や駐車場がある場合は、特に注意が必要です。

駅、スーパーへの所要時間

毎日の生活に欠かせない場所への所要時間はどれくらいか、販売員の説明を聞くだけでなく、実際に自分で歩いて確認しましょう。表示されている時間通りに着けるかどうかはもちろん、実際に通ってみると、車や人通りが激しいかどうか、歩道のない道路はないか、信号のない交差点はないか、どんな店が近くにあるか、店の品揃えや客層など、パンフレットや販売センターではわかりにくい情報が手に入ります。

学校までの道のりは?

学校に通うお子様がいるご家庭は、学区内の学校のチェックも必要です。学校はどこにあるか、通学路の途中にいかがわしい施設や危険な場所はないか、通学路の交通量はどうか、信号や歩道がきちんと整備されているか、近くに子どもが遊べるような公園があるかどうか等は必ずチェックしましょう。また、お子さんを預ける予定があるご家庭は、保育園や幼稚園、託児所の有無や空き状況のチェックもお忘れなく。

時間帯によってどう変わるか

マンションの建設予定地の周辺を歩く場合は、朝・昼・夜と、時間帯を変えて調べましょう。特に、昼間は静かな環境に見える場所が夜は暗くなって物騒に感じたり、反対に深夜になると車通りが激しくなるといった地域もあるので、自分自身で確認しておきましょう。

スーパーの営業時間や物価もチェック

勤め帰りに買い物がしたいのに、近くのスーパーの閉店時間が早かったり、扱っている商品が高価すぎる、あるいは自分が求めるものが売っていないといった場合は、実際住んでみると不便を感じることになります。近くのスーパーや商店街は何時まで営業しているか、物価はどれぐらいかなど、家族のライフスタイルに合っているか確認し ておきましょう。

電車と車、両方使ってみる

気に入った物件を2度目に訪れる時は、前回が車なら、次回は電車や徒歩といった具合に、交通手段を変えて行ってみてはいかがでしょうか。交通手段が変わることで目にするものも変わり、周辺環境をより深く知ることができますのでお勧めです。