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マンション基礎講座
マンションの構造について 前編:マンションのメンテナンス

2008.February

お気に入りのマンションで、長く快適に暮らすためには、計画的なメンテナンスが行われていることや、ライフスタイルが変わった時、住みやすいようにリフォームできることが大切です。
そこで今月は、マンションのメンテナンスについて、来月は、リフォームについてご紹介します。安心して長く暮らし、いざというときには好条件で売却できるために、知っておいて損のないことばかりです。ぜひご覧ください。

マンションの耐用年数とは?

マンションの耐用年数とは?

物理的耐用年数

文字どおり、そのマンションが物理的に居住に耐えられる年数のことです。構造やメンテナンスによってマンションごとに異なりますが、一般的に約60年と言われています。

マンションの経済的耐用年数

マンションが、どれくらいの期間、資産価値があるかということです。物理的には住める状態であっても、間取りの広さや天井の高さなどが、時代のニーズとずれてくることで、資産価値(市場価値)が下がることもあります。また、どれぐらいきちんとメンテナンスされているか、どれぐらい美観が保たれているかによっても異なります。


このように、マンションの耐用年数にとって、どれだけメンテナンスをしているかは、大きく影響します。そこで、ここからはメンテナンスの種類、費用などについて見ていきましょう。

メンテナンスには、どんな種類がある?

地震対策は、地盤調査から

マンション全体で行うメンテナンス

マンションの共用部分のメンテナンスは、管理組合が主体となって行います。多くの場合は、管理組合から管理会社に業務を委託して行われます。メンテナンスには、日常的に行われるものと、数年~30年ほどの長期計画に基づいて実施されるものがあります。

日々の点検、手入れ

マンションの共用部分であるエントランス、廊下、階段、エレベーター、駐車場、駐輪場などの清掃や、電球の取替え、器具の点検などです。また、敷地内に植栽がある場合は、その手入れも含まれます。

計画的に行う修繕

マンション全体で行う、定期的な修繕、取替などのことです。20年~30年の長期修繕計画にもとづいて、駐車設備、エレベーター、インターホン、火災報知器、排水管などの修繕や取替えを、数年~30年ごとに行います。

住人側で行うメンテナンス

住まいをできるだけ良い状態で長持ちさせるには、こまめに清掃や手入れをすることも大切です。そこで、毎日、あるいは定期的にやっておきたい掃除や手入れのコツをおさらいしてみましょう。

年間のお手入れのポイント

春・・・
アレルギーの元になる花粉が増える季節です。アレルギーを防ぐためにも、こまめに掃除しましょう。
夏・・・
カビの発生を防ぐため、こまめな換気を心がけましょう。また、台風の後は、ベランダに置いてあるもの が破損していないか、ゴミが溜まっていないか、点検しましょう。
秋・・・
バルコニーや専用庭の排水溝に落ち葉がたまらないよう、こまめに取り除きましょう。
冬・・・
暖房による結露は、カビの発生のもとになりますので、こまめにふき取りましょう。

場所ごとのお手入れ

場所 毎日 毎週 毎月 半年
  はたき掛け、乾拭き    
天井     はたき掛け 乾拭き
フローリング床 掃除機掛け・乾拭き   ワックス掛け  
カーペット床 掃除機掛け   洗剤拭き クリーニング
ビニール床 汚れ落とし   水拭き  
畳  掃除機掛け     日干し
玄関 掃き出し ポーチ水洗い    
建具   乾拭き、洗剤拭き    
  ガラス拭き レール、枠掃除  
網戸     水拭き、水洗い  
照明器具       乾拭き
バルコニー   床掃除 排水口掃除  
キッチン流し台 汚れ落とし シンク磨き    
キッチンコンロ 汚れ落とし 洗剤磨き    
換気扇      洗剤磨き  
洗面所 水気取り 洗剤拭き    
浴室 水流し 洗剤拭き・カビ取り    
トイレ 汚れ落とし      

メンテナンス費用はどうなる?

メンテナンス費用はどうなる?

マンションの区分所有者は、全員、マンションの管理組合員になり、共有財産であるマンションの維持・管理に努めることになります。区分所有者は、管理費・修繕積立金を毎月管理組合に納め、管理組合がメンテナンスを実施します。
では、管理費と修繕積立金には、どんな違いがあるでしょうか。

管理費
マンションの共用部分(エントランス、廊下、階段、エレベーター、駐車場、駐輪場など)を日常的に使用するためのメンテナンスに使われます。清掃員による日常的な清掃や、電球の取替えなどの費用、管理人の人件費などが、これに当たります。共益費、管理共益費ともいう場合もあります。
修繕積立金
建物は、年数が経つにしたがって老朽化するので、何年かに一度は、共用部分の大規模な修繕が必要になります。その費用はマンションの区分所有者が負担しなくてはなりませんが、一度に多額の費用がかからないよう20~30年にわたる長期修繕計画を策定して、計画的に積立てるのが一般的です。これが修繕積立金です。

修繕積立金の金額は、年次によって変わることがあります。契約時、あるいは入居時に計画表をもらえるので、きちんと確認しましょう。場合によっては、年数が経つほど修繕項目がふえるために、積立金が多くなることがあります。資金計画にも関わることなので、契約時にきちんと確認しておきましょう。

マンションの長期修繕計画とは

地震への様々な配慮

長期修繕計画は、マンション新築時から20~30年までに渡って、どの箇所をいつ修理するかを決めたものです。

計画は、マンションの構造や規模によっても異なりますが、目安として、ここではあるマンションの例をご紹介します。

5年ごと 加圧式給水ポンプオーバーホール/機械式駐車設備補修など
6年ごと 鉄製建具・共用部鉄部等塗装工事
8年ごと 減圧弁取替/受水槽補修/排水ポンプ取替など
10年ごと 加圧給水ポンプ取替/消火栓ホース取替など
12年ごと 外装工事(タイル・吹付け)/屋上等防水工事
共用部床・内装工事等
15年ごと メーター廻り給水管更新工事/テレビ共聴設備改修工事/照明器具取替工事/換気・空調設備改修工事/エレベーター館内内装工事など
20年ごと 自動火災報知器設備改修/インターホン設備改修工事など
25年ごと 共用部給水管更新工事/受水槽取替/消火用補助水槽取替など
30年ごと 共用部排水管更新工事/動力・電灯盤等補修工事/避雷針設備改修工事/エレベーター制御装置等改修工事など

賃貸マンションなら気にならない老朽化やメンテナンスも、分譲マンションとなるとそうはいきません。
しっかりしたメンテナンス体制が整えられているマンションを選びたいものですね。
また、快適なマンション暮らしには、日々のメンテナンスだけでなく、ふだんから居住者のコミュニケーションも大切です。
万が一、近隣と音や水漏れなどのトラブルが起きてしまったときなども、ふだんから挨拶をしているかどうかで、相手の印象もずいぶん違うものです。
また、防犯対策や地震などの災害対策上も、ちょっと声を掛け合う程度のコミュニケーションでも、安心感が違います。
エレベーターや廊下で、居住者の方と会ったときは、がんばって気持ちのよい挨拶を心がけたいものですね。

次号予告

次号の特集:マンション購入、10年、20年先はどうなる? 【後編:マンションのリフォーム】

今月号の特集はいかがでしたか?
次号は、後編として、マンションのリフォームについてお伝えします。マンションのリフォームにはどんな制限があるのか?地方自治体から受けられる助成金には、どんな種類があるかをご紹介します。ぜひお見逃しなく!

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