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マンション基礎講座
意外と知らない防災対策 前編:防災対策の基本

2008.March

防災対策は、どんな地域、どんな住居に住む方にとっても、欠かせないもの。たとえ耐震性にすぐれたマンションに住んでいても、住人の方がきちんと対策をとっていなければ、万一のときの被害が大きくなる恐れがあります。そこで、今月はマンション生活における防災対策をご紹介します。ご家族みんなの安心のために、しっかり実行してくださいね。

あなたの防災意識レベルはどれくらい?

あなたの防災意識レベルはどれくらい?

災害は、いつ起きるかわからないもの。自分だけは大丈夫・・・という思い込みは禁物です。
では、あなたは災害に備えて、どんなことを実行していますか?
次の中から、当てはまる項目をチェックしてください。

  • 部屋からどうやって外に出るか、外に出てから、どういう経路で避難するかを確認してある
    ・・・部屋から外に脱出できる経路を、2ヶ所以上知っていますか?玄関は揺れによってドアがゆがんで開かなくなってしまうこともあります。玄関から避難階段へ行く道以外にも、バルコニーか避難バシゴを使って外に出る道を、家族全員で確認しましょう。
  • 避難経路に、物を置いたりせず、ゆったりとスペースが取ってある
    ・・・室内外の廊下やバルコニーに物を置いて塞いでしまっては、スムーズに避難することができません。特にバルコニーの避難ハッチの上に、植物や荷物などを置かないよう注意しましょう。
    また隣の家のバルコニーに逃げるための非常用の出口も、荷物で塞がないようにしましょう。
  • バルコニーに、落下しそうな物を置いていない
    ・・・バルコニーに植木鉢や、掃除用具、洗濯用品などが不安定なまま置かれていると、台風や突風時に落下してしまうことがあります。特に、中高層階から落ちた場合は加速度がつき、小さなものでも思わぬ大きな被害につながりますので、気をつけましょう。
  • ブレーカーのある場所がわかっている
    ・・・台風などによって、ブレーカーが落ちたときすぐ復旧できるよう、場所を確認しておきましょう。特に、夜に停電したときは真っ暗になってしまうので、あらかじめ場所がわかっていないと対処できません。
  • 消火器の使い方を知っている
    ・・・消火器があると、それだけで安心してしまいがち。使い方までしっかり把握していますか?
    また、せっかくの消火器を収納庫の奥などにしまいこんでいたら、いざという時に使えません。家族全員が取り出しやすい場所に設置しましょう。
  • 応急手当の方法を知っている
    ・・・災害時は、ケガ人が大勢出ることが予想されますので、すぐに自分のところへ救急車が駆けつけてくれるとは限りません。万一に備えて、応急処置を知っていると安心。家族はもちろん、近隣の人々を助けるためにも知っておきましょう。
  • 住んでいる地域で、過去にどんな災害があったかを知っている
    ・・・床上浸水したことがある、崖崩れが起きたことがある、建物が倒壊したことがあるなど、地域によって起こる災害は様々です。地域に長く住んでいる人から、以前に何か災害がなかったか、危険な場所が周りにないかなどを聞いて確認しておきましょう。
  • 家族で持ち出すものを用意していたり、重要な物の保管場所を決めている
    ・・・非常用袋を作って、所定の位置に置いていますか?家から持ち出すものは、家族で分担して運べるよう、人数分のリュックを用意して詰めておくと良いでしょう。
  • 家族で連絡を取り合う方法や、落ち合う場所を決めている
    ・・・災害時は、携帯電話が通じるとは限りません。災害があったとき、家族がバラバラの場所にいたら、どこで集まるかを決めておくと、迷ったり行き違いにならずに安心です。
  • 緊急時に必要な機関の電話番号を控えている
    ・・・近くの病院、防災センターなど、いざというときに必要な場所の連絡先を、財布や非常用袋などに入れておくと良いでしょう。
  • 近所の人とコミュニケーションをとっている
    ・・・阪神淡路大震災では、建物の倒壊による圧死や窒息死で命を亡くした方が大半でした。災害の被害を少しでも減らすためには、近隣の人どうし、助け合うことが大切です。ふだんからコミュニケーションをとっておくと心強いでしょう。
  • 災害用伝言ダイヤルの使い方を知っている
    ・・・災害用伝言ダイヤル(171)は、NTT東日本とNTT西日本が提供するシステムで、大規模な災害のとき、伝言板の役割を果たすもの。使い方をあらかじめ調べておけば、万一のとき、あわてずに済みます。

さて、あなたはいくつ当てはまりましたか?

10~12個
防災意識が高いようです。万一のときはあわてずに行動しましょう。
5~ 9個
意識はしているようですが、まだ万全とは言えません。準備の不足を補いましょう。
0~ 4個
災害に対して油断していませんか?この機会にきちんと準備しましょう。

マンションの防災設備・器具を点検しよう!

マンションの防災設備・器具を点検しよう!

いつ起きるか分からない災害に備えて、まず、マンションにどんな設備や器具があるか点検してみましょう。

消火栓の位置と、消火器の使い方を知っているか?

消火栓は、マンションの場合、建物の屋内や屋外に設置されています。また、一号消火栓(2人で操作するもの)や二号消火栓(1人で操作できるもの)などの種類があります。置いてある位置を確認しましょう。
また、この機会に覚えておきたいのが、消火器の使い方。動作は次の3つです。

  1. 黄色の安全栓を上に引き抜く
  2. ノズルを燃えているものの方に向ける
  3. レバーを強く握る

消火するときは、危ないので火に近づかないこと。そして、炎を狙うのでなく、火元を狙うのがポイントです。

火災報知器が備えられているか?

最近のマンションは、キッチンなどの部屋の天井に、火災報知器が設置されています。火災等によって異常な高温を感知したとき、管理人室や警備会社に通報されるシステムとなっています。

エレベーター、玄関ドアは、地震対策がとられているか?

最近のマンションの多くには、地震管制装置(地震が発生すると、揺れを感知して最寄りの階に自動停止する)のついたエレベーターや、地震時に枠が歪んでもドアの開閉が可能な対震玄関ドアなどといった地震対策が施された設備が採用されています。
これからマンションを購入する場合は、こうした設備があるかどうかを確認するのも良いでしょう。

防災マップ、避難路を確認しよう!

メ防災マップ、避難路を確認しよう!

災害が起こってもパニックにならないために、身の回りの状況や避難経路を把握しておきましょう。

マンションの避難経路や周辺環境を知っているか?

避難階段などがどこにあるか、屋上へ逃げる経路はあるか、街の避難場所の位置など、マンションの内外の環境を確認しましょう。

防災マップは持っているか?

自治体によって作られた「防災マップ」を確認すれば、災害時の避難場所や備蓄物資の保管場所などがわかります。チェックしておきましょう。

安全に避難する方法を知っているか?

火災が起きたとき、怖いのは火よりもむしろ煙。肺に煙を吸い込まないよう、姿勢を低くし、濡れタオルなどで口、鼻を押さえて避難しましょう。
また、地震の直後などに家を離れて避難するときは、停電から復旧した後に、倒れていた電気器具が燃える通電火災が起きやすいもの。電気プラグを抜いて、ブレーカーを落としてから家を出ましょう。

防災訓練に参加しているか?

マンションによっては、消防署と管理組合の合同で防災訓練が行われることがあります。積極的に参加して、避難経路の確認や、緊急時の行動をおさらいしておきましょう。

災害用伝言ダイヤル

災害用伝言ダイヤルは、被災地への通話がかかりにくい状態になった時、緊急時の連絡や安否の確認ができるようにする、声の伝言板です。番号は171で、全国どこからでもメッセージを録音・再生できます。公衆電話、ダイヤル回線、携帯電話、PHSからも利用できます。デマや風評被害などに踊らされないよう、正確な情報の収集に努めましょう。

次号予告

次号の特集:意外と知らない防災対策 【後編:火災/地震対策について】

今月号の特集はいかがでしたか?
次号は、今月に引き続き、マンション生活の防災についてご案内します。火災や地震に備えるための防災グッズの紹介など、すぐに役立つことばかりです。どうぞお見逃しなく!

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