2008.April
日本は地震大国なだけでなく、台風も多く災害列島と言えなくも無いくらい災害が身近にある国です。そんな日本ですから、お気に入りのマンションに安心して住むために、災害対策をきちんとしておきたいものですね。
そこで今月は、マンション生活の防災対策の後編として、火災や地震対策と防災グッズについてご紹介します。普段から心がけているのといないのとでは、万一の時の安心感が違います。ぜひ、知っておいてくださいね。
どうする?火災対策

火事を引き起こしてしまうと、自分たちの問題だけでは済みません。近隣に迷惑をかけないためにも、火災予防はしっかりしておきたいものです。
住まいの中で、火災の危険が潜んでいるところはどこでしょうか?ご自宅の安全性を見直してみましょう。
火災の発生しやすいところは、どこ?
- コンセント周り
- 家具の裏、テレビやレコーダー、パソコンなどのコンセント周りは、ホコリがたまりやすい場所。このホコリに引火して電気火災が起きることがあります。このような出火は、ちょっと注意すれば防げるものです。ふだんの掃除から気をつけましょう。
- 電気コード
- 電気製品のコードが、家具などに踏まれていないでしょうか?電気のタコ足配線から出火したり、古いコンセントが過熱し、じゅうたん等へ着火するケースもあるので注意しましょう。
- 水回り
- 湿気が多い場所や、水滴がかかりやすい洗面所、キッチン、電子レンジ周り、洗濯機周りなどにも注意しましょう。コンセントのホコリに湿気が入り込むと、プラグの電極間で火花発電が起き、トラッキング火災につながることがあります。
- ガス管
- ガス管のゴムホースが古びていませんか?ホースが割れてガス漏れが起きたりするので注意しましょう。
- 結露のあるところ
- エアコンや暖房器具の影響で、結露が発生しやすい場所も、湿気がたまるので危険です。結露ができたら、火災予防だけでなく、カビ防止のためにも、水気を拭き取りましょう。
日ごろの防火対策が肝心
- ガスコンロ
- キッチンのガスコンロは、火災や爆発を防ぐために、最も気をつけたい場所。ガステーブルの周りや上に、布巾やカーテンなど、燃えやすいものは置かないようにしましょう。 また、電話に出たり、誰かが訪ねて来たときは、調理中でも必ず火を消す習慣をつけましょう。外出のときは、元栓を閉めるのも忘れずに。
- タバコ
- タバコを吸う人がいる場合は、注意が必要です。寝タバコは禁物。できれば寝室では吸わない癖をつけた方が良いぐらいです。また、消えていない吸い殻をゴミ箱に入れたり、あわてて外出したために火を消し忘れて火事になることもあります。確実に消えたことを確認しましょう。
- 放火対策
- 放火から身を守るためには、燃えやすいものを家の外に出さないこと。玄関に新聞の束や、燃えるゴミを出すのは危険です。放火を防ぐためにもゴミは決められた日に出しましょう。
- 火遊び防止
- 子どもが、マッチやライターをいじって失火することもあります。危険なものは、子どもの手の届かないところに置きましょう。
どうする?地震対策

地震の被害を最小限にするために、できることはなんでしょう。家の中をしっかり点検しましょう。
室内の地震対策
- ガラス
- 過去に起きた大地震では、家屋が倒壊しなくても、食器棚が開いて、中の食器が割れて散乱したり、ガラスが割れたりしたために、ケガをする人も多くいました。それを避けるためには、食器棚やサイドボードなどのガラスに飛散防止フィルムを貼ると良いでしょう。また、大きい皿などは、棚の下の方に収納しましょう。
- 重い置物
- 家具や棚の上に重い物を置くと、倒れたり飛んできたりすることがあります。また、テレビの上に花瓶を置くと、落ちたときにテレビの高電圧部分にかかり、火災が起きることもあるので危険です。
- 時計や絵画
- 寝ているときに地震が起き、起き上がれないうちに本棚が倒れたり、時計や絵画が落ちてきてケガをしてしまうことがあります。ベッドの近くには、そういうものは置かないようにしましょう。照明器具が吊り下げるタイプであれば、落ちないように補強しましょう。
- はき物を常備
- 地震が起きたと、あわてて裸足のまま外に飛び出して、足をケガしてしまうことがあります。寝室に、靴やスリッパ、懐中電灯、メガネなどを常備しましょう。
- 通路を広く
- 玄関やバルコニーへ出るまでの経路には、できるだけ物や家具を置かないようにしましょう。地震の揺れのために、ふだんのように歩けないこともあります。できるだけゆとりあるスペースを確保しましょう。
- 重い電化製品
- 大型テレビやエアコン、パソコンなど、重量のある機器に注意しましょう。テレビは、滑り防止マットを敷いたり、バンドで固定するなどして、テレビ台とともにしっかり固定しましょう。
- ピアノや本棚
- ピアノの重さは、200kg~1tもあります。しかも、下にキャスターがついているため、滑りやすいので、床にしっかり固定しましょう。また、本棚も倒れやすい家具の1つ。転倒防止用の金具で固定するほか、本を隙間なく並べて、揺れによって飛び出るのを防止しましょう。
室外の地震対策
- バルコニー
- バルコニーに設置してある、エアコンの室外機は、しっかり固定されているか確認しましょう。また、植木鉢などは、簡単に落下しないよう置き場所を選びましょう。万一、落下すると、大変なケガになってしまいます。
- 避難通路
- 避難ハシゴや隣の住戸への非常口を、物で塞がないようにしましょう。隣へは、非常口を壊して非難しましょう。
これだけは揃えたい、防災グッズ

万一に備えて、必ず用意したいのが防災グッズ。最近は、あらかじめセットになった防災グッズや、軽量の毛布、パンの缶詰、キャンプ用品など便利なアイテムもたくさん出ています。
- 賞味期限をチェック食品を防災袋に入れたままにすると、いつのまにか賞味期限が切れてしまうことも。定期的に中身の食品を食べて、防災への心構えを思いだし、新しい食品に入れ替えましょう。
- 防災グッズは、両手が自由になるようにリュックサックなどに詰めましょう。
- 断水に備えて、自宅に飲み水(ミネラルウォーター)などを、常備しておきましょう。
防災グッズチェックリスト
- 飲食
- 飲料水、各種缶詰め、レトルト食品、卓上ガスコンロ、キャンプ用食器セット、調理用具、割り箸、紙製食器、缶切り、栓抜きなど
- 保健衛生
- 常備薬、タオル、石鹸、生理用品、トイレットペーパー、ウェットティッシュ、ビニール袋、下着など
- 備品
- 懐中電灯、ローソク、固形燃料、筆記用具、乾電池、ライター、軍手、ナイフ、ロープ、携帯ラジオ、身分証明書、携帯カイロ、レジャーシート、現金、予備のメガネなど
- その他
- 緊急連絡先や、血液型などを書き込んだ「緊急連絡カード」を作って、家族全員で、財布などに入れておきましょう。災害に巻き込まれてケガをしたときなどに役立ちます。
2号にわたってお送りしました“防災対策”はいかがでしたか?
災害は予期せぬ時に起こるものです。日頃の意識や対策が冷静かつ迅速な判断を生み、大幅なリスクの軽減につながります。いざというときのために、備えを怠らないようにしたいですね。
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