2009.October
「共用部分」という用語は、もしかすると聞きなれない方もいらっしゃるかもしれません。
「共用部分」とは、マンションの中で、エントランスやエレベーターなど住人全員が共同で使う場所のことです。この共用部分のクオリティは、マンションの質を左右するといっても過言ではありません。
そこで今月は、マンションの共用部分について徹底解説します!ご自分に合ったマンションを選ぶために、じっくりとご覧ください。
マンションの共用部分って、どこのこと?

分譲マンションには、所有者が自由に使うことのできる「専有部分」と、マンションの所有者全員の持ち分である「共用部分」があります。
共用部分は、マンション全体のイメージやクオリティを左右するものなので、ここが充実したマンションは、月々の管理費も高めにはなりますが、その分マンションの資産価値も高く評価される傾向にあります。
共用部分には「区分所有法」という法律によって決められている「法定共用部分」と、マンションごとに管理規約によって決められている「規約共用部分」があります。
法定共用部分

主な法定共用部分としては、廊下、エレベーター、階段、屋上、電気室、管理事務室などが挙げられます。
また、建物の構造上、専有に適さない部分=天井、床、壁といった構造物や、建物の付属設備=電気設備、インターネット設備、防犯設備等も共用部分とされます。
その他の例)…屋外階段、トレンチピット、メーターボックス、設備配管スペース、メールコーナー、エントランスホール、フロント、風除室、免震構造部、電気配電盤室、空調換気設備、給排水衛生設備、ガス配管設備、テレビ共同視聴設備、防災警報設備、各種配線配管等
規約共用部分
ゴミ置場や集会室、ゲストルーム、立体駐車場、自転車置場、防災倉庫等は、マンションの管理規約で共用部分と定められています。
リフォームの注意点

マンションでは、一戸建とは違いすべてをリフォームすることはできません。リフォームできるのは、専有部分のみとなります。
ここで注意したいのは、一見、専有部分に思えるけれど、実際はリフォームできない共用部分があること。例えば、壁(躯体部分)や窓、バルコニー、天井などは、ふだん自分たちしか使っていない場所なので、専有部分と思いがちですが、実は共用部分。住人は、専有的使用権(=自分だちだけが専用に使うことができる権利)を持っているに過ぎません。
したがって、エアコンを増やすために躯体に室外機への配管用の穴を通す、アルミサッシュを交換するなどといった行為はできない場合があります。
また、リフォームに際しては、工事に関する届け出書を管理組合に提出し、承認を得る必要があります。
マンションにおいて、どの部分が専有部分で、どの部分が共用部分なのか、そしてリフォームの際にどんな注意が必要かなどという情報は、各マンションの管理規約に示されているので、きちんと確認しておきましょう。

