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マンションライフを楽しむ
「音」について考えよう!後編:マンション暮らしの「音」対策!

2007.September

先月は、マンション自体にあらかじめ施されている防音設計についてご紹介しました。今月は、マンション暮らしで生じる音とはどんな音か、そして入居してからできる自分でできる防音対策について取り上げます。どんなご家庭でも、普通に生活するだけで、さまざまな「音」を発しているもの。外からの音を防止するだけでなく、自分でたてる音にも気をつけて、近所の迷惑にならないようにしたいものですね。この機会に、ご自分の生活と「音」について見直してみませんか?

マンションの生活で発生する「騒音」とは?

騒音には、どんな種類がある?

まずは、マンションでの生活には、どのような種類の騒音が関わってくるか見てみましょう。

マンション暮らしで考えられる騒音

マンションの外からの音 マンションの階上・階下・隣から エレベーターや階段など共用設備から ダクト・排水管から
  • 人の話し声、騒ぎ声、泣き声など
  • 集会/行事の騒ぎ声
  • 犬などペットの鳴き声
  • 自動車、バイクの空ぶかし音
  • 道路・ガス・水道工事や建築などの音
  • 上下階の住居からの足音・物音
  • ふとんをたたく音
  • エアコンの室外機
  • 屋外給湯器の音
  • 風呂の給排水音/トイレの流水音
  • テレビ/ステレオ/ホームカラオケの音
  • ピアノなどの楽器音
  • 洗濯機・掃除機のモーター音
  • 犬などペットの鳴き声
  • 椅子など家具を動かす音
  • 人の話し声、騒ぎ声、泣き声など
  • 共用廊下や階段の足音
  • エレベーターが動く音、ドアの開閉音
  • 風呂、キッチン、トイレなどの排水音

普通に生活するだけで、さまざまな音が生じているのがわかります。こういった騒音は、自分が一方的に感じるだけでなく、自分自身が発生源になっているものもあります。特に楽器や洗濯機・掃除機などは早朝や深夜を避けて使うなど、周囲への配慮を怠らないように注意しましょう。

(出典:日本建築学会)

騒音の大きさはどれくらい?

音の大きさは「デシベル(db)」という単位で計られます。マンションなどの住まいを取り巻く「音」が、それぞれどれぐらいの大きさであるか、一般的な騒音と比べてどの程度に感じるかを見てみましょう。

生活音の大きさと感じ方

単位(デシベル) 一般的な音 マンションの生活音
120db 飛行機のエンジン音 -
110db 自動車の警笛 -
100db ガード下の電車走行音 -
90db カラオケボックス内/騒音の工場 ピアノの音/犬の鳴き声
80db 電車内/セミの鳴き声 掃除機の音
70db 新幹線の車内/繁華街の音 洗濯機の音/ステレオ/子どもが走る音/食器を落とす音
60db 車の中の音 ふつうの会話/トイレの水流
50db 静かなオフィス クーラーが動き始める音
40db 図書館内の音 住宅街の音(昼)
30db 深夜の郊外 住宅街の音(夜)/ささやき声

どうですか?生活音というのは、意外と大きな音がするものですね。人が快適と感じる環境は、一般的に40dB(デシベル)といわれ、60dBを超えるとうるさいと感じ、80dB以上になると我慢できないぐらいうるさいと感じるようです。マンションは、一般的にコンクリートの壁でできていますが、コンクリートの壁は、厚さにもよりますが通常40~50db(デシベル)遮音することができるといわれています。また、防音サッシは約25db程度、二重サッシは 35db程度、防音サッシを二重にした場合は40db程度の遮音が期待できます。

(出典:日本建築学会)

入居後にできる「音」対策とは?

入居後にできる「音」対策とは?

マンションに入居したら、自分の家から発生する騒音をできるだけ抑えるように心がけましょう。まず基本的として、テレビやオーディオなどで大きな音を出さない、早朝や深夜は極力掃除機や洗濯機を使わないという二点は押さえておきましょう。
また、階下に音を響かせないために、フローリングにカーペットを敷いて、足音や物を落とす音を防ぐのも効果的です。スリッパの材質を工夫することも防音対策のひとつです。足音がしやすいものでなく、フエルトやウール貼りなどの柔らかい素材の物を選びましょう。
このほかに、市販の防音グッズなどを使って騒音を抑える方法をご紹介します。

電化製品には、防振マット/カーペット/シート

冷蔵庫や洗濯機の振動音は、意外と階下に響きます。これを防止するには、防振マットやシートを敷くのがお勧めです。また、テレビやステレオのスピーカーも、直接、床に置くと、床が共振して音が響きます。スピーカーなどの音の出る機材は、隣の家との壁にぴったり付けずに、少し離しておき、下に防振マットを敷くのが効果的です。防振マットは、楽器店やホームセンターで入手できます。タイルタイプのマットもあるので、それを選べば部屋のスペースにぴったり合わせることもできます。

子供用には、防音マット

子どもがドタドタバタバタと走る音は、直接床を通して階下に非常によく響くため、トラブルの元になりやすい騒音のひとつです。託児所や幼稚園などに敷いてあるようなクッション性のある防音マットを敷いて、騒音を緩和しましょう。

家具は引きずらないよう、緩衝材でカバー

ダイニングや書斎のイスを引きずる音も、意外と響きます。家具店などに、移動のとき床を傷つけないためのカバーがあるので、床の保護も兼ねて装着することをおすすめします。

楽器を弾くなら、防音カーテン/防音パネル

防音カーテンは、生地に防音材を挟むことによって音を吸収するもの。ふつうのカーテンより厚いので、遮光性や断熱性にも優れています。家でピアノなどの楽器を弾いたり、大音量で映画を見るときなどは、防音カーテンを引くとかなり音量がカットされます。ピアノには、ピアノの足につける専用のインシュレーターや、防振マット、防振敷板など、専用の防音アイテムがいろいろあります。また、吸音材を隣室方面の壁に設置したり、思い切って防音室に仕立ててしまう方法もあります。尚、重要事項説明の規約で楽器を弾ける時間が決められていたり、そもそも楽器の演奏が禁止されている場合は、規約を遵守しなければならないことはいうまでもありません。

眠れない夜に、イヤーマフ

どうしても近隣の物音が気になって眠れない、読書などに集中できない、などというときは、耳栓やイヤーマフを使うのも一つの方法です。イヤーマフは、見た目はヘッドホンと同じで4,000円程度から売っています。子ども用のイヤーマフもあるので、勉強の時などに使うのもよいでしょう。

ご近所との関係も大切

ご近所との関係も大切

先月と今月の2ヶ月に渡って、マンション暮らしの「音」について見てきました。「音」の感じ方は、音を出しているご家庭との関係によってずいぶん違ってきます。例えば、仲良くしているお隣の赤ちゃんの泣き声は微笑ましく感じるのに、全く面識のないご家庭から聞こえる泣き声はうるさく感じる、などということはよくあります。さまざまな防音対策と同時に、ふだんからご近所と良い関係を築くのも大事なことなのです。
また、夏に、窓際に風鈴を下げていたら、隣の家から「音がうるさい」と文句を言われたといった例もあります。ちょっと世知辛いようにも思いますが、もし隣の家が病人を抱えていたり、昼間しか眠れない仕事を持っている人がいたとしたら、うるさいと感じるのも仕方ないことかもしれません。
マンションには、さまざまな人々が集まって生活しています。お互いのライフスタイルや状況を尊重しあって、気持ちのよいマンションライフを送りたいものですね。

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