2003.December

「マンション購入はじめの一歩」と題し、4回にわたりマンション購入のための基礎知識を紹介してきました。 いよいよ最終回の今回は「マンションライフのスタート」と題し、 引っ越しから入居後の手続までをご紹介します。スムーズに新しい生活を スタートさせてこそ、マンション購入が成功したといえるもの。最後でつまずかないための方法をご紹介します。
1.引っ越しまでの準備
新築マンションの場合、同じ日に引っ越しが集中しないように、管理会社により日時が指定されることがあります。ただし、1年のうちで3~4月・11~12月、1週間のうちでは土・日が混み、料金面でも割高になるので、可能ならばその時期を避けるのが得策でしょう。
引っ越し業者は、何社からか見積もりを取って業者を決めるのが基本ですが、売り主が推薦する引越しの幹事会社を選択するのも良いでしょう。スケジュールの調整や、混み合う引っ越し日のトラブルを事前に回避できるなどのメリットがあります。
引っ越し業者が決まったら、荷造り用品を用意し(業者が配布する場合が多い)、普段使わないものから早めに荷造りを始めましょう。粗大ゴミは清掃局に取りに来てもらうのだけでなく、リサイクル業者に引き取ってもらうのも一つの方法です。
旧居の片付けや掃除と平行して行いたいのが、新居の準備です。掃除はもちろんですが、すぐに暮らしが始められるように、照明器具・冷暖房器具・カーテンなどをあらかじめ準備しておくことが必要です。ご入居前に開催されるオプション家具の販売会などは、マンションの特徴にあった品揃えとなっているので、活用するとよいでしょう。
さらに、電気・ガス・水道・郵便・行政関係の各種手続きもあらかじめ行っておきます。旧居の電気・ガス・水道の使用停止、新居でのガス開栓予約(ガス開栓には立会いが必要。新築マンションの場合は電気・水道はそのまま使えるのが一般的)、電話の移転、旧住所での住民転出届、転校届、郵便物を新居に転送してもらうための手続きなどです。引っ越し直前はバタバタするので、1週間前までには済ませておきましょう。
ポイント
引っ越し業者の選定が、スムーズな引っ越しのポイント。売主が推薦する引越しの幹事会社を選ぶのもよいでしょう。
2.いよいよ引っ越し、新居での生活の始まり

引っ越し当日は、旧居での搬出・新居での搬入に立ち合い、必要に応じて業者に指示をします。搬出が終わったら、すべての荷物が積み込まれたか、ゴミが残っていないかなどをチェックします。また、貴重品類は必ず自分で保管・運搬するよう心がけましょう。
新居への搬入に際しては、どこに何を置くかを記した間取図を引っ越し業者に渡しておくとスムーズに作業が進みます。また、新築マンションの場合は、同日に複数の引っ越しが行われる場合も多いので、必ず管理会社の指示に従って行動しましょう。最後に全ての荷物が運び込まれたか、荷物の破損がないかなどをチェックします。荷物の破損などがあれば、その場で引っ越し業者に伝え、適切に対処してもらいましょう。引っ越し当日は気持ちも動転しがちですが、トラブルを避けるためにも、冷静なチェック、判断を心がけましょう。
引っ越しが終わったら、近所への挨拶を済ませます。特に、両隣、階上・階下のお宅には、生活音面でも迷惑をかける場合もあるので、早めにご挨拶をしておくのがよいでしょう。
法律により、入居後のマンション運営・管理は区分所有者(購入者)全員で構成する管理組合が行うこと、基本的なルールを決めた管理規約に基づいて生活すること、総会によって物事を決定することなどが決められています。区分所有者である以上、管理組合から脱退することはできず、管理規約を守る義務があります。管理会社は、管理組合の運営、理事長の選出など具体的な方法についてサポートし、設備の不具合が生じた場合にも窓口になって売主や施工会社に連絡をしてくれます。ただし、管理会社は管理組合から委託されるもの。あくまでも主体は区分所有者で結成している管理組合にあるという意識を持って、管理・運営をしていくことが大切です。
ポイント
今後のマンションライフを快適で充実したものにするためにも、管理組合の活動へ積極的に参加するようにしましょう。
3.税金は? 転入のための事務手続きは?

引っ越し費用のほかにも、入居後に支払うべき費用が発生しますので注意しましょう。不動産取得税(不動産取得時のみ入居後一回払い)、固定資産税・都市計画税(毎年)、また、登記費用の精算・登記に関する司法書士への報酬等が必要になってきます。
また引っ越し前と同様に、引っ越し後にもしなければならない各種手続きがあります。電気・ガス・水道等の開始手続き、市町村庁舎や出張所に赴き住民登録、印鑑登録、国民年金、国民健康保険、自動車の登録変更等の手続きを行います。転入届提出が済んだら、運転免許証、銀行、クレジットカード、生命保険等への住所変更も忘れずに行いましょう。
ポイント
新たな印鑑登録証明書、住民票は、ローンを組む際に必要になる場合もありますので、早めに手続を済ませましょう。
今、新築マンションは「買い手市場」といわれています。
デフレ不況の影響で、マンションの価格が下がっていることが大きな要因ですが、こういった市場では、値段だけでなく、買い手側の多様なニーズに合わせた商品企画が続々と提案されていることも見逃せません。
マンション購入を考える上で一番大切なことは、自分のライフスタイルを熟知した上で自分に合った物件を選ぶこと。そして、この「買い手市場」は、あなたが理想とするライフスタイルに合ったマンションを見つけることのできるチャンスともいえるのです。
このチャンスを活かして、ぜひ、納得のいくマンション購入を実現させてください。
さて、次回からは「最新マンション設備」について解説いたします。これからのマンションのあり方を交えながら、ご案内していく予定です。
ご期待ください。
- vol.05 2003.12.26 マンションライフのスタート
- vol.04 2003.11.28 いよいよ物件の引き渡し
- vol.03 2003.10.31 契約を結ぶ際に
- vol.02 2003.09.26 購入のための資金計画を立てよう
- vol.01 2003.07.30 自分に合った物件選び
