2002.September

収納アドバイザー
本多弘美さん
毎年増え続ける家財道具、なんとか上手に収納したい!なのに、何から手をつけるべきか、膨大な数の物を見て途方に暮れるばかり・・・。そこで、“必要な物だけを持ち、使いやすく収納する”というシンプル収納を提案する収納アドバイザーの本多弘美さんに、収納上手になるための秘訣を伺いました。収納の基本から実践的なテクニックまで、4回シリーズで解説していきます。
いる物、いらない物、迷う物の3つに分類

さあ、我が家を片付けよう! まずは、どこから始めればいいのでしょうか?
「いらないものをそのままにして、いきなり収納にとりかかるのではなく、あきらかにいらないものをピックアップする作業からスタート。といっても、すべての物をいる、いらないの2つに分けるのは難しいですね。そこで、2つのグループではなく、『いる物』『いらない物』『迷う物』の3つのグループに分けていきます。個人差はありますが、『いる物』は全体の約半分、『いらない物』は約4分の1、『迷う物』は約4分の1という家庭が多いのでは。5秒考えて結論のでないものは、とりあえず『迷う物』のグループに入れて、後でゆっくり考えることにしましょう。『いらない物』も、捨てるのは最終手段。リサイクルショップやセンターに持ち込んだり、必要な人にあげたり、他に処分方法があるかも。ただし、それが面倒と感じたり、いつかやろうとためこんでおくような人は、迷わず捨てることです」
迷う物は、いつまでに使わなければ捨てると明確に
問題は、『迷う物』グループの対応。ここで、再びグループ分けをします。
「『迷う物』を使用頻度によって3つのグループに分けます。最も収納に困ることが多い、衣類を例にとりましょう。頻繁に使用する物を100とする場合、頻繁に使うわけではないが、たまに使う使用頻度30から50をAグループ、ほとんど使用しない使用頻度10程度をBグループ、まったく使わない使用頻度0をCグループとします。Aグループは使用頻度の順に並べて優先順位をつけ、収納スペースに収まる数に絞り込むこと。わかりにくい衣類の使用頻度も、着るたびにハンガーに輪ゴムをかけていけばはっきりします。ほとんど使用しないBグループは、太ってサイズが合わなくなってしまった、流行遅れになってしまったなどの理由を明確にし、いつまでに着なければ捨てる、と決めます。『○年×月までに使わなければ捨てる』と書いた箱に入れておくといいですね。リサイクルショップに出す、人にあげるという場合も、実際いつまでにそれができなければ捨てると決めましょう。まったく使わないのに捨てられないCグループは、昔の制服や母親の着物など思い出の品が多いのでは。衣類以外にも、昔のアルバムや子供の成長記録などがありますね。これらは思い出の品を集めたボックスに保存するのがおすすめ。いずれ見直す時期がきたら、どうするか考えましょう」

| グループ | 使用頻度 | 処分判断 | 対応 | |
|---|---|---|---|---|
| A | 30~50 | 頻繁に使用するわけではないが、全く使わないというわけでもない | 迷う | 使用頻度を把握し、収納スペースに合うように数を絞り込む |
| B | 10 | ほとんど使用しない | 捨てられない | 何故保存したいのか理由づけをし、目的や期限を定めて未決BOXに保存する |
| C | 0 | 使用することはない | 保存したい | 心のよりどころとして、思い出BOXに保存する |
人それぞれに趣味やこだわり、ライフスタイルがあります。自分が大切にするものをとっておくために、他は少ない物ですっきりさせようというのが本多さんの提案。
「なんでもかんでも捨てるのではなく、これはとっておきたいという聖域は大切にして、他を削ぎ落とすこと。そうすれば、新たなスペースが確保できます」
シンプルな生活は物を買うときから始まっています。何か欲しい物があるときも、ほんとうに必要なのか、よく考えてみることが大切。買うときには、ほんとうに不自由しているのか、持っているもので代用できないかを考えてからにしましょう。
次回は、収納場所の原則や収納方法の基本テクニックについて伺います。
参考:本多弘美さん監修「シンプル収納の大原則」(¥1200/永岡書店)
- vol.04 2003.01.29 シンプル収納 実践編 PART2(キッチン・寝室編)
- vol.03 2003.01.09 シンプル収納 実践編 PART1(玄関・水まわり・リビング編)
- vol.02 2002.10.30 すべての物に定位置を与えて、すっきり収納
- vol.01 2002.09.25 捨てることから収納が始まる
