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マンション基礎知識
マンションで最近話題の家事代行サービス

「家事を他人に任せる」ことは、これまで日本で一般的ではなかったかもしれません。しかし働く女性が増え、家事を行える時間が減ったり、仕事もプライベートも充実させるために、30~40歳代の共働き世帯を中心に、「家事代行サービス」の利用が増えているようです。
一方で、「利用はしてみたいけれど、家事代行でどんな依頼ができるの?プロに任せると何が違うの?」と、考えてしまっている方も多いのでは……
そこで、一般社団法人日本家事代行協会 代表理事の高橋敬子さんに、最新の家事代行サービス事情や、マンションならではの上手な利用方法を聞いてきました。

サービスの内容も多様化してきた、最新の家事代行とは

――家事代行サービスはどのように利用するものでしょうか?

「家事代行」は、家事代行会社と契約すると、登録するスタッフが家に来て家事を行うサービスです。
会社によって違いがありますが、1時間あたり2500円~3000円の時間制になっています。1回あたり2~3時間、週に1日や月に2回など、頻度や作業時間は利用者が代行会社と契約する時に相談して決めます。

――どんなことを依頼できますか?

代行する家事についても、さまざまな種類があります。掃除・洗濯・アイロン掛け・片付け・料理などの基本的な事から、子どもの習い事の送り迎えや、お墓参りといったことまで依頼されることがあります。

「家事代行サービス」では掃除の依頼が圧倒的に多いのですが、「ハウスクリーニング」と「家事代行の掃除」には違いがあります。
両方とも会社からプロのスタッフが家に入って掃除をしますが、「ハウスクリーニング」は、専門の清掃機械や道具を使って、排水溝の奥の見えない部分や、レンジフードの内側の汚れなどを徹底的に落とします。

「家事代行」では、日常生活でたまるほこり取りや、手が届く範囲の排水溝掃除など、日々の家事を家の人に代わり仕事として対応してくれます。家事代行業社や清掃業社に依頼する時には、この違いを理解して使い分けると良いですね。


また、家事代行サービスで言う「掃除」には「片付け・収納」は入りません。ゴミや汚れを取り除き、床に散らばった本や紙類はテーブルの上に載せ、衣類については畳むことまでしかできません。片付けや収納までお願いしたい場合は、「整理収納」のサービスを別に依頼することになります。

サービスの範囲・方法・料金体系は、家事代行会社によって異なっています。各社の得意分野やサービス内容が、自分が求めているものに合っているかを事前によく調べ、利用することをお勧めします。「1週間分の料理を作り置きして欲しい」「掃除と洗濯だけ」と、依頼内容が毎回決まっているのであれば、「料理代行サービス」「掃除・洗濯のみ承ります」などと書いてあるプランを選びます。その日によって要望が変わるようであれば、「家事全般」を担う会社を利用すると良いでしょう。

家事代行サービスの利用状況は少ないが満足度はおよそ9割!

マンションに住む人の家事代行サービス利用状況について調べたところ、家事代行サービスを「利用したことがある」と答えたのは8%と少数ではあるものの、「とても満足している」が26.8%、「まあまあ満足している」61.2%と、88%もの人がそのサービス内容に満足していることがわかります。

【アンケート対象】
回答数(N):2,530 30~70歳代のマンションに住む男女

また「家事代行サービス」を利用した理由としては、「汚れがひどい箇所をプロに任せたい」が、78.9%、「仕事が忙しく家事を行う時間がない」が17.2%でした。
家事の中でも、「汚れのひどい場所を掃除したい」というニーズが高いようです。

マンションで上手に家事代行を利用するには?

では、マンションで家事代行を依頼するのはどんなときでしょうか?引き続き高橋さんに伺いました。

――マンションならではの特徴的な家事代行の内容を教えてください。

例えば、風呂の排水溝やドアのフラップ部分は、水あか・髪の毛・せっけん・繊維などいろいろな汚れがたまりやすい所ですが、普段はつい掃除を後回しにしがちです。このような箇所は、通常の家事代行の掃除でもふたを外し分解し、奥の方まで汚れを取り除いてくれます。また、風呂やトイレの換気扇は回している時間が長いので、繊維のほこりがたまりやすいのですが、高い所なので見逃しがちです。会社によっては、こういった細かい気配りをしてくれます。マンションの設備を長くキレイに保つには有効的ですね。

掃除で回収したゴミを、ゴミ置き場へ運ぶのを依頼する方もいます。24時間ゴミ置きができるマンションならではですね。
他にも、立ち会いが必要なマンション専有部分の定期点検日に家事代行を依頼いただき、代わりに立ち会うこともあります。

――トラブルがないように、どのようなことに気をつけたら良いでしょうか

初回は責任者と担当スタッフが自宅にうかがい、契約内容の確認をします。
「家事」と言っても、ご家庭ごとのルールやこだわりなどがあります。例えば、生ゴミは新聞紙に包んで捨てるなどの「してほしいこと」と、入らない部屋や手を触れて欲しくない場所など「してほしくないこと」を最初に明確に伝えます。

家事代行スタッフにも得意・不得意やご利用様との相性がありますので、気になるところは遠慮せずに会社に相談しましょう。また、特に「命」に関わるベビーシッターやペットの散歩などは、万が一の賠償責任保険がどうなっているのかも、しっかりと確認しておいた方がよいでしょう。


家族との時間を大事に過ごすために

では実際に利用した方の感想はどうでしょうか。小学生の息子さんと都内のマンションで暮らす平井さんに、家事代行を利用した感想を聞いてみました。

料金1回2時間 5,000円
利用頻度月2回パックで利用を始め、現在は週1回ペースで利用
内容水回り(キッチン・バス・トイレ・洗面所)、リビングダイニング、寝室
掃除・洗濯を中心に家事全般の依頼ができる

――家事代行の人が部屋に入ることについて、気になりませんでしたか?

以前は、仕事をしていても家事は自分でやるものだと思っていましたし、最初は外部の人が家に入ることに抵抗感がありました。慣れるまでは休日に依頼して、信頼関係ができてから留守中に来てもらうようになりました。
最初は代行の人が来る前日は、部屋の中を少し片付けたりしました。今では安心してお任せできるので、前日は家事をせずに、その分、子どもとのんびりした時間を過ごします。


――仕上がりへの満足度はいかがですか?

プロの掃除の仕方は静かで手早く、家の中を効率良く回っていくのに感心しました。自分で掃除機をかけると、壁に当てたり椅子を引きずって物音を立ててしまい、隣や階下の人に迷惑をかけていたかもしれませんが、その心配がありません。

――家事代行を利用して家事負担は減りましたか?

家事に費やす時間が半分になり、大好きな料理に専念でき、気分転換ができるようになりました。必ず週に1度来てくれるという安心感から、家事を後回しにして、息子と一緒に食事をしたり宿題を見てあげたり、子どものことを優先する余裕ができました。
家の中をきれいに保てるようになったこともあり、息子のために飼いたかった犬も迎えることができました。

――家事負担の軽減以外に利用して良かったと感じることがありますか?

外に干した洗濯物の取り入れと風呂掃除が息子のお手伝いですが、家事代行の人がやってくれる日は、必要ありません。その分食事の支度を手伝ってくれたり、取り入れた洗濯物を畳んでくれるようにもなりました。
代行の方が来ると息子が手伝わなくなるかと思っていましたが、お手伝いのスキルが上がるとは思いがけなかったことです。

家事代行の人が来た日には、仕事から帰って玄関を開けると、同じ家なのに「空気感」がまるで違います。家にいながら、ハイクラスなホテルに泊まったような「快適さ」が味わえます。

みなさんいかがでしたか?
今回ご紹介した家事代行サービスの他にも、毎月数百円を管理費にあわせて払うと、数年後にはたまったお金でハウスクリーニングができるといったマンションもあるようです。積み立てて、ちょうど部屋の汚れが気になったところでハウスクリーニングができるのも、いいアイデアですよね。
他人に家事を頼むのは、抵抗があるかもしれませんが、住まいがよりきれいになり、“心のゆとり”を手に入れられるのなら、投資だと考えて利用してみるのもいいかもしれません。
充実したマンションライフを過ごすために、家事代行サービスを使って家事の時間を見直してみてはいかがでしょう。

【取材訪問先】
一般社団法人日本家事代行協会
http://kaji-school.com
代表理事 高橋 敬子さん
http://kaji-school.com/keiko_takahashi

日本家事代行協会では家事代行サービス「家事楽」を運営しています。
http://kajiraku.jp