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思わず参加したくなる!マンション防災訓練最新事情

地震や災害に備え、多くのマンションが定期的に防災訓練を実施しています。防災意識を維持するために、毎年住民が参加したくなる工夫をしているマンションも多く見られます。今回はマンションの防災訓練最新事情をご紹介します。

災害時に円滑な助け合いをして被害を最小限に留めたい!マンションの防災訓練に参加する必要性とは?

防災訓練はなぜ必要なのでしょうか。まずは、マンションでの防災訓練の目的について考えてみましょう。

◇どんな災害が起こりうるのか。地域ならではの特徴を知る。

「災害」には、地震・津波・風水害・火災などさまざまなものがあります。自分が住む地域の地形や気象の傾向などを知り、起こりうる災害を想定した上で、避難する場所や経路の確認をしておくことが大切です。

◇災害時に使用する設備はどんなものがあるのか。その使い方を知る。

災害時に使用する設備の多くは、普段使うことはありませんね。ですから、どんな設備がどこに保管されているのか、また、その使い方を知っておく必要があります。いざというとき、安全に速やかに使えるようにしておきたいですね。

◇いざというとき助け合いができるように。まずは周りに住んでいる人を知る。

マンションは構造がしっかりしているため、建物内にとどまって避難生活を送る場合が想定されます。訓練に参加して必要な知識を学んだり顔見知りをつくっておくことで、住民同士の助け合いもスムーズになり、孤立を防ぐこともできます。

いざというときに慌てないよう、日頃から定期的な訓練を積み重ねておきましょう。防災意識の高いマンションでは、防災担当を決めて、積極的に対策を練っています。次は、より多くの住民が防災訓練に参加できるよう工夫しながら、防災へのモチベーションを維持している事例をご紹介します。

マンション住民が「参加したくなる」防災訓練を紹介!

◇災害時に必要な道具や装置を試す「体験型訓練」

多くのマンションが、「地震・津波・火災・風災」の中から毎年テーマを決めて訓練を行っています。例えば、火災を想定した訓練では、
・「非常ベル確認→館内放送→非常階段の利用」という一連の流れを体験
・消火器を使った初期消火の訓練
・バルコニー隔板の蹴り破りの体験
・消防署の協力による、放水デモンストレーションやはしご車の高所救出の見学
・救急士による、AEDの使い方教習
などが挙げられます。いざというときの大変さなどを体感することで、参加して初めて認識できることもあるようです。こうした体験から、自宅でそろえる備品などを見直すきっかけにもつながりそうですね。

◇専門知識をもつ講師に講義を依頼する「ワークショップ型」

外部から講師を招いて「被災後の暮らしを考える」ワークショップを開いたマンションもあります。
震災後の実際の様子や暮らしについて、映像を見ながら講師の解説を聞いた後、災害時の生活についてグループで話し合いをします。最後にグループで話題になったことを発表し合い、参加者全員で情報や気づきを共有するというものです。
こちらのマンションでは、午前は体験型訓練、午後はワークショップと分けて選択肢をつくったことで、参加者の増加にもつながりました。

◇ビンゴ大会などのお楽しみ付き「子どもも参加しやすいアレンジ型」

「防災訓練は子どもが飽きてしまう」といった住民の声を受けて、防災訓練のプログラムに楽しめる要素を加えるマンションが増えています。
訓練と「ビンゴ大会」をセットにして開催したところ、例年20~30人だった参加者が200人に増えたという事例もあります。「家族みんなで参加できた」「消火器を使う体験もできて良かった」と好評だったようです。
また、子どもの関心を引き付けるために「防災訓練を知らせるポスターに"防災クイズ"を載せて、訓練当日に答えを発表する」などの工夫をしているマンションもあります。

◇日頃から防災に関心をもたせる工夫で訓練への参加を増やす

子どもが楽しみながら防災用語を覚えられるようにと「防災かるた」を取り入れたマンションもあります。「避難(ひなん)は逃げること」などのやさしい日本語とイラストが描かれたかるたを、エレベーターや掲示板に掲示するというもの。日頃より防災への意識付けをしたことで、防災訓練の参加率が上がりました。

♢災害時に得意な分野で協力し合える関係づくり「"得意なこと"登録制度」

防災の知識や経験がなくても、自分にできることで協力できれば――と、住民それぞれの得意なことをリスト化しているマンションがあります。「医師である」「建設会社勤務」など災害直後から役に立ちそうなスキルや、「子どもが好き」「聞き上手」といったメンタルケアとして役立ちそうなものなど、内容はさまざまです。
登録することで「災害時には協力し合おう」という意識付けになりますし、いざという時に自分に何ができるかを考えることは、防災意識の高まりにつながりますね。

マンションのみんなで「安心」をつくっていく!
そのためにも、まずは訓練に参加してみることが大切!

最近では、大規模な災害に対応するために、非常用の水や食料、防災用品を備畜するマンションが増えています。防災訓練は、こうした普段使用しない設備を使ってみる良い機会となるでしょう。また、参加することで防災知識や意識が身近になるほか、住民同士の交流のきっかけにもなり、より強固な防災力を育むことができますね。
マンションに住んだ際には、ぜひ積極的に参加してほしいと思います。