近年、新築のマンションでは多様化するライフスタイルに合わせて、 「時短生活」をかなえる機能的な設備が次々と導入されています。「時短」の鍵となるポイントは3つ。まずはマンションならではの利点も含めて、それぞれのポイントを見てみましょう。

◇動線がよい

階段の昇り降りがなく、生活空間がワンフロアにまとまっていることは、マンションの大きな利点の一つです。また、キッチンや洗面所など、水回りをつなぐ動線が良い間取りなら、家事効率もぐんと上がります。部屋の中の家具などの配置を見直してみると、動線を改善できる場所が見つかるかもしれませんね。

◇掃除がしやすい

最近は、シンクやトイレなどの住宅設備は汚れが付着しにくい仕様のものや、浴室や洗面所、コンロなどで継ぎ目のない形状のものも増えています。掃除の手間が減るのは助かりますね。また最近は、ロボット掃除機を使っている、もしくは検討している方も多いのでは無いでしょうか？段差が少ないマンションなら、より広い範囲の掃除を任せられそうですね。

◇天候や時間に左右されない

雨の日の洗濯、面倒に感じていませんか？室内に干す場合は、天井に設置する物干し用のフックがあるので便利です。また、浴室換気乾燥機は天候に左右されずに短時間で洗濯物を乾かすことができます。マンションは、24時間いつでもゴミ出しができたり、宅配を受け取れたりと、時間に縛られないシステムが備わっているのも助かります。

マンションの設備で、利便性が高まり暮らしの質も高まりますね。また、各家庭で工夫すれば、まだまだ「時短」を図るワザがありそうです。次は、設備ごとの機能を具体的に見ていきましょう。

さっそく、専有部分と共用部分と、それぞれで時短につながる設備をご紹介しましょう。

◆居室内（専有部分）の設備

家事をよりスマートにこなせる設備にはどんなものがあるのでしょう。設備ごとの特徴と「時短」ポイントをピックアップしてみました。

◇食器洗浄乾燥機

• 食後の食器洗いに費やす時間を大幅に削減でき、その分、家族との団らんや趣味の時間にあてることができる。
• タイプによっては、フライパンやグリルの網などの調理器具も洗える。

◇浴室換気乾燥機

• 天候に左右されずに洗濯物を干すことができる。
• 洗濯物が多い家庭も、短時間で乾かすことができるから便利。
• 乾燥機能を使うことで、浴室のカビ予防にもなる。

◇ガラストップコンロ

• 厄介な油汚れもサッと拭き取るだけでよい。汚れがたまりにくいので、大掃除の手間が軽減する。
• 自動火加減調整・タイマー・両面焼き・オートメニュー（切り身や姿焼き）などのモードが搭載されたグリルなら、夕食作りの効率がアップする。

◇生ごみディスポーザー

• キッチンで出た生ごみをその場で粉砕して処理するため、ゴミとして捨てる手間が省ける。
• 生ゴミを捨てる容器も不要なので、掃除がより楽になる。暑い夏場は特に嬉しい。

◇大型パントリー

• スーパーやネットショップでまとめ買いしたものを保管。収納するスペースに余裕を設けることで一度に多く購入でき、買い物の回数を減らすことができる。

最近の新築マンションでは、これらの設備が標準的に備わっているケースも多いようです。上手に使いこなすことで、今よりもっと家事が快適で効率的にできそうですね。

◆共用部分の設備

共用部分の設備は、マンションならではのもの。便利で快適な暮らしを実現したり、支えるための「あったらいいな」を“カタチ”にした設備が増えてきています。

• ネットショップの利用が増えて、不在時でも荷物を受け取れる宅配ロッカーは欠かせない存在に。ネットスーパーと連携した冷蔵タイプも登場し、お店に行く時間の削減につながる。
• 再配達の手配の手間が省ける。また配達時間を気にしなくても良いのがうれしい。

24時間ゴミステーション

• いつでもゴミを捨てられるので衛生的。しかも時間にしばられなくて済むので、忙しい方でも安心して利用できる。

コンシェルジュサービス

• クリーニング、宅配便、タクシーの配車などのさまざまなサービスがある。
• 特に多くの世帯が活用しているクリーニングや宅配は、コンシェルジュで依頼や受け取りができるので、わざわざお店に行く必要がないなど、移動や手間が減る。

共用部分の設備はマンションならではの大きなメリット。大いに役立てたいですね。

マンションの設備も日々進化し、より便利な機能が登場しています。近い将来には、いま注目のIoTやAI化が進み、私たちの身近な設備にもその技術が導入され、もしかしたら掃除や洗濯など手間のかかる家事も、もっと「時短」できる日がくるかもしれませんね。

家事にかける時間が減れば、ホッと一息つける、ゆとりの時間も増えることでしょう。その分、子育てや自己実現のための勉強、趣味などに時間を有効に使えます。 より快適なマンションライフの実現に、期待したいですね。

※マンションの設備は、マンション毎により異なります。本文で紹介した設備やサービスが、　すべてのマンションに備わっているわけではございませんので、あらかじめご了承ください。