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2012.10.30

住まいの安全を考える

住まいの安全を考える

家族が安心して安全に過ごせるはずの住まい。しかし、実際には家庭内で多くの事故が起こっており、ときには命の危険にさらされるような事故も発しています。大切な家族を不慮の事故から守るために、日ごろ見落としがちな住まいの中に潜む危険について、一度よく考えてみましょう。

家庭内の不慮の事故にご注意!

家庭内の不慮の事故にご注意!

厚生労働省の平成21年度「不慮の事故死亡統計の概況」によると、家庭内における不慮の事故での死亡者数は、阪神・淡路大震災があった平成7年以降、増減を繰り返しながらも年々、増加傾向にあります。平成20年の総数は13,240人、その数は交通事故による死亡者数7,499人よりも多くなっており、負傷者となるとその何倍にもなるのではないでしょうか。安全であるはずの住まいで、日々、多くの事故が起こっているのです。

特に家庭内で事故に遭いやすいのが、小さなお子さまや足腰の弱い高齢者です。ご家族全員が安心して過ごせるように、住まいの中に潜む危険を見つけて、対策を施しておきましょう。ここでは、事故が起こりやすい階段、風呂場、ベランダなどの場所別のチェックポイントと対策をご紹介します。

窓・ベランダ

気を付けたいのが、バルコニーや窓からの転落事故です。特に子どもは、1歳を過ぎると歩きはじめ、よじ登ることもできるようになりますので、ベランダに置いてあった荷物を足場にして手すりを乗り越えて転落してしまったというケースも多く聞かれます。

対策

バルコニーやベランダにものを置かない

手すりに上れるような、踏み台となる空箱や古新聞の束を置かないようにしましょう。エアコンの室外機も足がかりになるので注意が必要です。

室内も家具の配置に気を付ける

窓からの転落事故も多いので、ソファやベッドなど登りやすい家具を窓の近くに置かないようにしましょう。

浴室
家庭内の不慮の事故にご注意!

溺死事故は、海や川で起こるというイメージですが、実は浴室内の事故が圧倒的に多く発生しています。また、すべりやすい場所でもあるので、転倒事故の危険もあります。

対策

浴槽の水を抜いておく・鍵をかける

小さな子どもがいるご家庭は、入浴後は浴槽の水を抜いておく、簡単に入れないよう鍵をかけておくようにしましょう。

すべりにくくする

浴室の床は石けんの泡や水ですべりやすくなります。床にすのこをしくなど、すべりにくいような工夫をしておきましょう。また、可能であれば手すりを付けるのも有効です。

ヒートショック対策をする

ヒートショックとは、体が大きな温度差を感じると、血圧が急激に変化したり、脈拍が早くなったりする現象です。この現象が起こると、心臓に大きな負担がかかるため、心筋梗塞や脳血管障害の引き金となることもあります。特に冬場に多く、暖房の効いているリビングから暖房の効いていない浴室に入ると、その温度差でヒートショックが起こってしまうのです。そこで重要なのが居室と浴室の温度差を少なくすることです。入浴前に少し浴槽のフタを開けて浴室内を暖めておく、または脱衣所に簡易的なヒーターを設置して、事前に暖めておくのも有効です。

玄関・廊下・リビング

段差のある玄関、家具の多いリビングなどは、特に転倒事故の多い場所です。

対策

段差をなくす

子どもや高齢者にとっては、たとえ小さな段差であってもつまずきの原因となります。ある程度の高さがある段差であれば、意識できるので注意もできますが、逆にちょっとした段差が本当に危険です。リビングルームと廊下、廊下とトイレなど出入り口の段差にくさび型のスロープを設置するといったことも検討してみましょう。

段差に気づきやすくする

段差をなくすことが難しい場合は、つまずく可能性のある段差に気づきやすくすると注意力が高まります。照明をあてる、色を変えるなどして気づきやすくしておきましょう。

すべりにくくする

フローリングの床はすべりやすいので、すべり止めのワックスを塗っておく、カーペットをしくなど、すべりにくくなるような工夫をしておきましょう。

家具を減らす

リビングルームはテーブルや棚などの家具、子どものおもちゃなど、つまずく原因になるものが多い場所です。なるべくものを減らして、障害になるものが少なくなるようにしておきましょう。また、転倒した際に家具や柱などの角で頭をぶつけてしまうこともあるので、コーナークッションを設置しておくのもおすすめです。

日常に潜む火災の危険

家庭内の不慮の事故にご注意!

乾燥する季節に気を付けたいのが火災です。火の扱いに気を付けていても、思わぬものが原因となることがあります。

トラッキング火災

近年、増加傾向にあるのが、トラッキング火災です。コンセントにプラグを長期間さしっぱなしにしていると、そこにホコリがたまります。そのホコリが湿気を帯びると、プラグの両極間で火花放電が起こり、ついには発火にいたります。冷蔵庫や食器棚などの大型の家電や家具の後ろにあるコンセントは、普段の掃除で見落としがちな部分です。手遅れになる前に、定期的に点検を行って、ホコリを取り除いておくようにしましょう。

ガラス器やペットボトルによる収れん火災

収れん火災は、凸レンズ状のものや凹面鏡状のものによって光が1点に集中し、発熱することで引き起こされる火災です。子どものころに、理科の実験で、虫眼鏡で太陽の光を1点に集めて紙を発火させたという経験がある方もいらっしゃるのではないでしょうか。基本的にはそれと同じ原理です。過去にはガラスの器、水が入ったペットボトル、水晶玉、調理用ステンレスボウルなどが原因となったケースがあります。日差しの強い夏に多いと思われがちですが、実は、太陽の高度が低く、家の中に光が差し込みやすい冬場に起こりやすい火災です。

水の入ったペットボトルや金魚鉢などのガラスの器など、凸レンズや凹面鏡の役割を果たす可能性のあるものは、直射日光の当たる場所に置かないようにしましょう。また、外出時はカーテンを閉めて、室内に直射日光を入れないようにすることも有効です。

ダウンライトによる火災

クローゼットや押し入れなどに照明として設置してあるダウンライトの熱で、布団や衣類が燃えてしまう火災が増えています。原因は、ダウンライトの直下まで、布団や衣類、段ボールなどの収納物を積み重ねて置いていたことによるものです。ダウンライトにものが近づきすぎないように、50センチ以上の距離を取るように収納を見直してみましょう。

害虫・ペットによる火災

ゴキブリやネズミ、クモなどの害虫が原因で火災が発生することもあります。
コンセント内の端子の間に害虫の死骸や排泄物がたまり出火したケースや、機械類の内部に侵入し、漏電・接触不良が起こり出火したケースもあるようです。また、飼育していたハムスターや犬猫などが電源コードをかじり、ショートしたことにより火災が発生することもあります。

清掃をしっかりして、住まいの中に害虫が入り込まないようにすることが大切です。ペットは、留守中はなるべく放し飼いをしないようにし、コンセントを抜いておくようにしましょう。

住まいの安全チェックを定期的に行いましょう

紹介してきたとおり、家庭内には思わぬ事故につながる危険がたくさん潜んでいます。
「家の中は安全」という思い込みをしていると、安全に対する配慮がおろそかになってしまうものです。小さな子どもがいるご家庭は子どもの目線になって、高齢者がいるご家庭は高齢者の目線で、一度住まいを隅々までチェックしてみましょう。また、家族構成や住まいの中は日々、変化していくものです。安全チェックは一度だけでなく、定期的に行うように心がけましょう。

最後に

いかがでしたか。家族が安心して暮らせる場所にするために、住まいの安全対策を考えてみましょう。

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